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◎賃上げが好循環に シリーズ「賃上げと安定雇用を」

出勤するトヨタ労働者 DSC_0016
(出勤するトヨタ社員ら。向こうは、トヨタ本社ビル)

 トヨタ自動車の13春闘は、あす28日に第2回労使協議会が開かれます。会社側は第1回労使協議会で、トヨタ労組が賃上げを要求していないにもかかわらず、「賃金を引き上げる要素は見当たらない」と全面否定。一時金については、「要求に応えることは到底困難」というかたくなな姿勢です。

 日本トップの1兆円利益をあげる企業が、このような姿勢でいいのでしょうか? 安倍首相も、“報酬”の引き上げを要請しています。賃上げすべきだという声がエコノミストからも多数上がっています。

 その一人、日本経済研究センター主任研究員・前田昌孝氏は、日本経済新聞電子版(2月13日)で、「日本経済、賃上げで好循環を起動させる局面」という論文を発表しています。

 このなかで、財務省の企業統計調査をもとに、「大企業の内部留保と賃金」の表を作成。「狭義の内部留保である利益剰余金が右肩上がりで伸びているのにもかかわらず、従業員1人当たりの賃金(賞与を含む)は2001年度の612万円を境に減少傾向となり、直近の2011年度は554万円になった」と指摘しています。

 表を見ると、大企業の内部留保は130兆円ほどにふくれあがっています。トヨタの利益剰余金(連結)は、約11兆円ですから、トヨタ1社でその1割ほどを占めます。トヨタが大企業の中でダントツであることがわかります。

 前田氏は、「産業界は発想を切り替え、賃上げを起点にして景気の好循環を引き起こすぐらいの戦略性を持ってもいいのではないか」と提起します。「賃上げから始まれば、一部は貯蓄されても、商品やサービスに対する需要も増える。企業は脱外需依存の余地が生まれるし、懐に余裕ができた消費者は輸入品も購入する。この結果、為替市場には円安圧力が加わり、企業にはさらなる賃上げの余裕ができる」と主張します。

表 賃上げで好循環に


 そして、「多くの企業が『賃上げは経営環境が好転してからだ』などと慎重になっていると、いつまでもこの好循環は始まらないかもしれない」といいます。

 この通りではないでしょうか。日本共産党は2月14日、「働くみなさんへのアピール 賃上げと安定した雇用の拡大で、暮らしと経済を立て直そう」を発表しました。
http://www.jcp.or.jp/web_policy/2013/02/2013214.html
 前田氏の主張とほぼ重なります。

 トヨタの第1回労使協議会で豊田章男社長は、「競争力の強化」をあげました。“賃上げは国際競争力をつけてからだ”という考えですが、“国際競争力論”は毎年、くり返していることです。前田氏のいうように、「慎重になっていると、いつまでもこの好循環は始まらない」ことになるでしょう。
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2013春闘 | コメント(2) | トラックバック(0) | 2013/02/27 10:15
コメント
今年もフォーマットありきのテンプレートに沿ったような繰返し「…到底困難」w
No title
しつこく賃金ネタで記事を作る理由は、賃金の値上げを日本共産党の功績にしようとしている魂胆があるからではないでしょうか?

もしそうだとしたら、実にさもしい行為です。

ちなみに「さもしい」とは、「品性が下劣なさま。心根が卑しい。意地汚い」という意味です。

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