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◎これが復興予算? 被災地から遠く離れた愛知県にも

石巻市の日和山から南を望 
(復興がすすまない宮城県石巻市=2012年6月)

 東日本大震災の復興予算流用が問題になっています。その1つに経済産業省が2011年度3次補正予算で計上した「国内立地推進事業費補助金」(立地補助金)があります。

 総額2950億円。トヨタ自動車やキヤノン、パナソニック、シャープなど大企業に79%の2356億円使われますが、中小企業は21%にすぎません。しかも、被災地から遠く離れた愛知県にも使われています。

 「新たな局面に入った企業のカネ余り」との論文(三菱UFJリサーチ&コンサルティングが今年3月9日に発表)があるほど大企業は、潤沢な手持ち現金や内部留保を持っています。それなのに、民主党政権はさらに復興予算を大企業のために流用しているのです。

 トヨタ自動車は、愛知県豊田市と碧南市で、エコカー製造で立地補助金の交付を受けます。「しんぶん赤旗」(10月19日付)は、トヨタのコメントとして、「復興予算の流用に対する批判を承知しているが、当社は事業を通じて社会貢献する。申請を撤回する予定はない」(広報担当)と伝えています。

 トヨタグループでは、デンソー、アイシン精機、愛知製鋼、日野自動車の4社で計6件を受けます。他にも、アイシン北海道などトヨタの100%子会社などで6件の補助金を受けます。

 それぞれの企業にどれほどの補助金が使われているのか? 経産省は、国民の税金を使っているのに公開を拒んでいます。復興予算は、5年間で19兆円を投じることになっており、そのうちの10・5兆円は、所得税や住民税など私たちが増税で負担することになっています。

 「大企業が補助金を受けてなぜ問題か?」という意見があります。被災地の声を聞いてください。宮城県石巻市仮設南境第7団地自治会(487世帯)の山上勝義会長はこう語っています。

 「国はなぜ強いものを助けて、弱いものを助けないのですか。仮設では、短期のアルバイトで生活をつなぐ人も多く、『このまま見殺しか』と不安の声があがっています。生活や商売を立て直すための支援が圧倒的に足りない。それなのに国は私たちをダシに、別のところに金を使う。お金があるのに復興予算を持っていった企業さん。被災者のためのお金を返してください」(「しんぶん赤旗」10月19日付)

 立地補助金は、このブログ「トヨタで生きる」で紹介しましたように、私たちが住む豊田市でも市が独自に出しています。
 http://toyotaroudousya.blog135.fc2.com/blog-entry-797.html

 豊田市の2011年度の立地補助金は39事業所に6億4346万円が交付されました。このうちトヨタと関連会社で72%を占めました。元町工場の生産技術棟に1億7075万円、他にもパートナーロボット棟に4195万円などです。

 国でも地方自治体でも立地補助金の見直しが必要です。

トヨタ元町工場
(トヨタ元町工場)
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民主党政権 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2012/10/23 10:00
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