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◎トヨタ 労働者は7年ぶりのベアゼロ 株主は220円配当維持

 トヨタ自動車は、2020年3月期の連結決算で、営業利益は前期比1%減(246億円減)の2兆4428億円と発表(5月12日)しました。新型コロナウイルス拡大の直接の影響は、21年3月期ということもあって、日本の大企業でダントツの利益をあげています。

 内部留保の大きな部分を占める利益剰余金は、前期より1兆4401億円増の23兆4276億円で、これも日本の大企業でずば抜けて1位です。三菱重工の利益剰余金は8885億円(2019年3月期)ですから、トヨタは三菱重工が長年にわたって蓄えてきた内部留保を、わずか1年で増やすというすさまじさです。

 トヨタのキャッシュフロー(現金及び現金同等物並びに拘束性現金期末残高)も4兆4121億円にのぼっています。

 豊田章男社長は、決算発表のスピーチで、「地球とともに、社会とともに、全てのステークホルダーとともに生きていく」と語りました。トヨタの従業員(労働者)や地域社会は、株主とともにステークホルダーの一員です。

 トヨタのばく大な利益、たっぷりの内部留保は、ステークホルダーに公正に分配されているのでしょうか? トヨタ労組は20春闘で、「賃金引き上げ・人への投資を合わせて、全組合員一人平均で1万100円」を要求しました。

 この1万100円のうちのベア分を組合は明らかにしませんでした。豊田社長は、「もっともっと競争力をつけなければならない」などとして、19年より2100円少ない総額8600円を回答しました。ベア分はゼロでした。7年ぶりのことです。

 ベアゼロの回答に、組合の西野勝義委員長は、「組合員に本当に申し訳ない気持ち」とのべたほどです。組合員には我慢を強いる一方で、決算発表で明らかにした株主配当は1株220円でした。

トヨタの株主配当
(トヨタの決算発表のプレゼン資料から)

 220円は3年連続で、総額は6108億円という巨額です。トヨタの株主は、金融機関や法人、外国法人が圧倒的で、「個人その他」は25%程度です。クルマの設計から生産、販売まで労働者が汗水して働いた利益の大きな部分が、金融機関や外国法人などに持っていかれる仕組みになっています。

 今年の春闘でベアゼロを突き付けられた組合員としては、豊田社長の株主第一主義に納得できるでしょうか?

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決算・経営計画 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2020/05/14 11:29
コメント
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株価と配当金は筆頭株主である「年金機構」と「日銀」へ

https://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-07-19/2018071901_04_1.html
公的年金の積立金と日銀が株式市場に大量の資金を投入した結果、3月末時点で、東京証券取引所一部上場企業2064社のうち少なくとも710社で公的マネーが「筆頭株主」になっていることが本紙の推計で分かりました。

https://r.nikkei.com/article/DGXLASFL17HOP_X10C20A3000000?s=5
<東証>トヨタが後場一段高 GPIF買い観測で「主力株の押し目買い意欲強まる」
2020年3月17日
トヨタが後場一段高となっている。一時、前日比449円(7.6%)高の6390円をつけた。「年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が主力株を中心に買いを入れているとの観測が出ている」


国民全体の年金積立てをもっと増やすためにもトヨタは株価を上げて配当金を増やしてね!

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