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◎トヨタ 来年3月期の営業利益は5000億円の見通し

 トヨタ自動車は5月12日、2020年3月期の連結決算を発表し、営業利益は前期比1%減(246億円減)の2兆4428億円と明らかにしました。新型コロナウイルスの世界的感染拡大は今年2月以降であり、それによる営業利益のマイナス分は1600億円としています。

 このなかで21年3月期の営業利益の見通しを前期比8割減の5000億円と発表しました。その前提として、連結販売台数は1045万7000台(20年3月期)から約15%減の890万台としています。1000万台割れは8年ぶりです。

50 21年3月期見通し
(トヨタが発表した決算資料から)

 コロナによって営業利益が大幅に減るものの、リーマン・ショック後の2009年3月期の4610億円の赤字に比べて5000億円もの利益を確保する見通しです。

 豊田章男社長がこの日語ったように、直近の7年間で「原価改善などにより、それ(固定費=研究開発費や設備投資、人件費など)を吸収しながら体質を強化」したからです。

 この日、20年3月期決算を発表したホンダは、営業利益は13%減の6336億円で、21年3月期見通しは未定としました。日産自動車は20年3月期決算の発表は5月28日の予定ですが、これまでの営業利益見通しは850億円(コロナの影響を含まない)であり、トヨタの利益はダントツです。

 豊田社長はこの日のスピーチで、「国内生産300万台体制の死守」に、「石にかじりついても」も守ろうと、こだわり続けてきたとのべました。そして、「トヨタだけを守れば良いのではなく、そこにつらなる膨大なサプライチェーンと、そこで働く人たちの雇用を守り、日本の自動車産業の要素技術と、それを支える技能をもった人財を守り抜くことでもあった」と指摘しました。

 同時に、「『300万台』という台数」ではなく、フェイスシールドの生産を手掛けたことをあげ、「世の中が困った時に必要なものをつくることができる、そんな技術と技能を習得した人財」とのべました。

50 豊田7
(豊田章男社長のスピーチの資料から)

 また、コロナ禍のなかで、「人間として、企業として、どう生きるのか」を考えさせられたとして、「地球とともに、社会とともに、全てのステークホルダーとともに生きていく」と語りました。具体的には、「『SDGs』、「持続可能な開発目標」に本気で取り組む」などとのべました。

 社長として、トヨタグループの労働者の雇用を守る、企業の社会的責任を果たすという宣言でもあり、今後の豊田社長の経営のかじ取りに注視したいと思います。

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決算・経営計画 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2020/05/13 11:37
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