FC2ブログ

◎トヨタのベア非公表で、各労組の要求はバラバラに

 トヨタ自動車が18春闘の回答で、賃上げ(ベア)を明らかにしなかったことが自動車各社の労働組合にマイナスの大きな影響を与えています。20春闘の賃上げ要求がバラバラになったのです。

 これまでトヨタ労組などが加わる産業別組合・自動車総連は2018年まで、電機連合のように産別統一闘争としてベア額をそろえて要求(18春闘は3000円)してきましたが、これが崩れたのです。

 トヨタ労組も、19春闘からは定期昇給などを含めた総額要求にし、賃上げ要求額を明らかにしませんでした。20春闘ではさらに労働者の5段階の人事評価で配分することを組合側が求め、成果主義賃金への志向を一段と強めています。

 同じ産業の労働者は同じ賃金で働く――これがドイツなど世界の産業別労働組合の大勢です。日本の企業別組合の限界を乗り越えるために、電機や自動車など連合労組内では、不十分でも賃上げ要求をそろえてきました。電気自動車化など「CASA」と呼ばれる世界の自動車産業の激烈な競争に、労働組合が巻き込まれることになりかねない事態になっています。

金属労協 18春闘ボード
(トヨタ労組が加わる金属労協の18春闘回答ボードには、トヨタは「昨年を上回る」との日本語回答で、ベアは非公表になりました。本田技研は1700円、三菱自工は1500円でした)

 自動車総連の各組合は2月12日、会社側に20春闘の要求を提出しました。

トヨタ労組は、賃金引き上げ・人への投資として総額1万100円を要求しています。賃上げ額を明らかにしていません。昨年の要求額を1900円下回り、妥結額と比べても600円下回ります。

 日産自動車労組は、平均賃金改定原資として9000円を要求。その内訳として、賃金改善相当分(ベア)3000円を含むとしています。

 本田技研労組は、賃金関連総原資として2000円を要求。その中に、ベースアップ1000円を含むとしています。

 マツダ労組は、賃金・処遇改善原資として9000円を要求しています。
 三菱自工は、賃金改善分(べア)として3000円を要求。賃金制度維持分(定昇)の概算6000円と合わせ、総額約9000円を要求しています。

 スズキ労組は、賃金制度維持分(昇給制度維持)+賃金改善分(ベア)3000円を要求しています。
 SUBARU労組は、賃金表の維持と業績給加算表を合算して1人平均総額9000円相当を要求しています。

 ダイハツ労組は、賃金水準維持+賃金改善分(ベア)3000円を要求しています。
 いすゞ労組は、賃金カーブ維持分+改善分(ベア)3000円を要求しています。
 日野労組は、平均賃金引き上げ・人財への投資として、組合員1人当たり7500円を要求しています。

 このように、賃上げ要求額を明らかにしている労組と定昇などを含めた総額要求の組合とに大きく2分されています。トヨタのベア非公表が産別の団結にマイナスの影響を与えていることは明らかです。
スポンサーサイト



20春闘 | コメント(3) | トラックバック(0) | 2020/02/13 11:45
コメント
内部留保も非公開にしたいね
問題:良く共産党が事例に出しているVWなどの労働者が所属する労働組合のIGメタルはどの方式で交渉してる?

答え:総額方式

共産党の答え:そのような質問は反党行為
むしろ正しい形になってきた

足並み揃える必要ない

格差は開くかもしれんが

入りたい企業に入れるよう

学生の時から頑張れば良い

各労組も真剣に春闘するように

期待できるし

管理者のみに表示