FC2ブログ

◎東京新聞の「税を追う」が文春新書に

 スクープを連発してきた東京新聞社会部の調査報道企画「税を追う」が文春新書『兵器を買わされる日本』(850円+税)になりました。新聞では書ききれなかった内容を追加し、社会部の望月衣塑子記者らが現場の臨場感と豊富なデータなどで書き綴った読み物になっています。

 たとえば、このブログ「トヨタで生きる」で紹介(2019/02/04アップ)したように、安倍政権が強行している沖縄・辺野古への米軍のための新基地建設で、辺野古の海に「軟弱地盤に杭6万本」(19年2月2日付)の記事は、社会部の中沢誠記者のスクープでした。

12 「兵器を買わされる日本」


 文春新書では、スクープに至る取材過程を書き込んでいます。

……
 (防衛省は)2018年12月に埋め立て予定海域への土砂投入を強行した。しかし、その裏で防衛省は、軟弱地盤を改良するための大掛かりな工事をひそかに検討していた。建設コンサルタントが2019年1月、地盤改良の検討結果を報告書にまとめ、防衛省に提出していた。

 取材班が「地盤に係る設計・施工の検討結果」と題する174ページの報告書を入手したのは、それから間もない頃だった。防衛省は後に国会に公表するが、当時は存在すら伏せられていた。そこには軟弱地盤が最も深いところで海面から90メートルまで達しているとあった。軟弱地盤の厚さは60メートルに及ぶ。北上田さんが暴いた2016年の沖縄防衛局の調査結果より、20メートルも厚かった。世界でも地盤改良の実績がない深さだった。

 報告書では、7万6700本の杭を海底に打ち込み、地盤を固める工法を提案している。ただし、現有する作業船の能力から、改良できるのは最大でも70メートルまでとする。軟弱地盤の底まで完全には改良できない。「施工実績が豊富な工法で地盤改良工事を行う」という首相答弁を覆すような内容だった。東京新聞が公表前の2019年2月に報告書の内容を報じると、岩屋毅防衛相は「報道は臆測の域を出ない」と否定。防衛省も沈黙を貫いた。
……
 
 ブログ「トヨタで生きる」で紹介した、当時の東京新聞の報道(2月2日付)を、詳細に伝える内容になっています。新書では、ブック化について、次のように指摘しています。

……
 本書の基になった東京新聞の調査報道キャンペーン「税を追う」は、2018年10月29日から掲載が始まった。

 税の流れを追い、無駄遣いや政官財界の利権を明らかにするのが目的で、防衛省の兵器調達予算や沖縄・辺野古の米軍新基地建設工事、東京五輪予算、医療費・薬剤費などのテーマを掘り下げ、2019年11月までに約130本のニュース・連載記事を掲載し継続している。

 一連の記事は、2019年の日本ジャーナリスト会議(JCJ)大賞を受賞した。
……

 日本に兵器購入(いわゆる爆買い)を迫るトランプ米大統領の戦略などを追加取材して掲載するなど、調査報道の醍醐味を満載したこの新書を、読んでみませんか。



 この記事は、1月24日にアップする予定でしたが、都合により20日にアップしました。
スポンサーサイト



その他 | コメント(4) | トラックバック(0) | 2020/01/20 10:35
コメント
脱税して国税局から追徴課税を取られた新聞社が何をえらげに語っているんだか。先ずは自社の脱税のいきさつを事細かに報告した上で語ろうよ。中日新聞をやめて良かったよ。
https://www.asahi.com/sp/articles/ASMDV33HSMDVOIPE002.html

中日新聞、1億円の所得隠し 名古屋国税が指摘
2019年12月26日12時13分
写真・図版 中日新聞本社=名古屋市中区
中日新聞本社=名古屋市中区
 中日新聞社(名古屋市中区)は26日付朝刊で、名古屋国税局の税務調査を受け、今年3月までの4年間で約1億700万円の所得隠しを指摘されたことを明らかにした。申告漏れの総額は約1億4300万円で、追徴税額は重加算税などを含む約7200万円。同社はすでに修正申告し、納税したとしている。


 朝日新聞の取材に対する同社の説明によると、外部セールスチームに支払った販売促進費について、首都圏の委託先が何も活動していないのに支払っていたほか、契約書をかわさなかった事案もあり約1億500万円が所得隠しと指摘された。また、記者が取材源を隠すため、実際に飲食した取材先と異なる人を飲食者と記載したとして計約200万円も重加算税の対象になったという。

 同社の武藤正敏・経営企画室次長は26日、「一部に見解の相違があったが指摘を真摯(しんし)に受け止め、適正な経理処理、税務申告に努めます」とコメントした。
「見解の相違」政治家がよく言う「記憶にございません」と、全く同じだよね。見解の相違があるなら過去のデンソーのようにペンの力、ペンの正義を用いてとことん闘えばいいのに。結局、中日新聞社には正義は無いんだよ❗
No title
中日新聞の不明確な1億円は共産党を含めた政界への工作費に流れていると考えると、何でこんなに連携出来ているかしっくり来ますね。

そうでないなら共産党は今頃使途不明なお金を追及してるだろうし。

管理者のみに表示