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◎量子コンピューターのすごさ

 137億年という想像もできないほどの巨大な宇宙の世界、一方で素粒子の極微の世界――相対性理論と量子論は、極大と極小の世界を解き明かす基本理論です。15年ほど前の2004年に出版された「よくわかる量子力学」の本をめくると、「量子コンピューター」のことが書かれています。

 スーパーコンピューターをふくむ、これまでのコンピューターは、計算を1つひとつ処理していくが、量子コンピューターは同時に計算していく。さらに量子ビットは…。「はぁ」、とため息が出るくらいわからない。

 日経新聞(10月19日付)は、1面トップで、「量子コンピューター グーグル実証か 『超計算』人類の手中に」というびっくり見出しにひかれて一気に読みました。

 「最先端のスパコンでおよそ1万年かかる計算問題を、同社の量子コンピューターが3分20秒で解いたという」――何か、とてつもないことが起きていることは、この数字の比較でわかりました。

 日経によると、「グーグルは今回、53個の量子ビットを実現し、乱数をつくる計算でスパコン超えの性能を実証したようだ」というもの。事実はこれだけで詳細なことはわからないようです。その上で、次のように解説します。

……
 量子コンピューターは「量子力学」という物理法則に従って動く。従来のコンピューターは「0」か「1」で情報を表すが、量子力学の世界は「0であり、かつ1でもある」という特殊な状態が起こりえる。

この仕組みを利用した「量子ビット」と呼ぶ計算単位を使うことで、膨大な情報もまとめて処理できる。
……

70 日経 量子コンピューター年表
(日経新聞、10月19日付から)

 日経がまとめた量子コンピューターの歴史年表では、量子コンピューターの概念が登場したのは1980年代。最初の量子ビットが実現したのは1999年といいます。

 冒頭にあげた本は、量子コンピューターや量子ビットの夜明けを受けて書かれたものでしょう。それから10数年でスパコン超えの日が現実のものになってきたのです。

 量子コンピューターを使えば、AIによる画像、音声、言語の処理や車の渋滞の解消、新たな医薬品の開発などに道が開けるといいます。宇宙137億年の誕生になったビックバンなどの解明にも役立つのか? 人間がまだわからない世界を次々と解明してくれるのでは……想像が広がります。
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その他 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2019/10/23 20:26
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