FC2ブログ

◎豊田社長が語った「労使宣言」への「想い」とは

 トヨタ自動車の冬の一時金の労使協議会が開かれた10月9日、豊田章男社長はトヨタの社長とトヨタ労組の委員長が結んだ1962年の「労使宣言」についてふれ、その「想い」を語りました。

 「トヨタイムズ」が報じています。
https://toyotatimes.jp/insidetoyota/036.html?padid=from_t-times_insidetoyota037_relation-links001_insidetoyota036_190101

 豊田社長はこのなかで、「労使宣言」が結ばれたのは、乗用車の貿易自由化を前にして「1950年の労働争議以来」の難局を乗り切るためであり、労使が一丸となることが必要不可欠で、その決意をまとめたものといわれているが、それだけではないと語りました。

 そして、労働争議から「労使宣言」まで、「なぜ12年という年月が必要だったのか。この間に一体何があったのか」と問いかけました。その上で、労働争議以降も「ストが頻発するなど、労使関係は非常に厳しい状況が続いていました」と指摘しました。

 現場では、社内団体「三層会」=工場のEX(班長)会、SX(組長)会、CX(工長)会の3団体=のメンバーと会社人事が連日連夜、ひざ詰めの話し合いを続けていたと聞きている、とのべました。

50 労使宣言 3つの誓い
(豊田章男社長が注目する「労使宣言」のなかの「共通の基盤」=トヨタイムズから)

 こうして結ばれたのが「労使宣言」であり、そのなかで、「労使は互いに相手の立場を理解し、『共通の基盤』に立ち…」という文言に注目。そのなかの労使の「『共通の基盤』を作り上げるために12年という年月を要したのではないか。私はそう考えています」と強調したのです。

 つまり、これからはストライキをするような組合にならないように、人事と「三層会」が徹底的に話し合い、組合を変えて、会社と組合が「共通の基盤」に立てるようにしたというのです。

 19春闘の労使協議会で、豊田社長が組合との間で、「今回ほど距離感を感じたことはない」と語ったのは、「本当に『共通の基盤』に立てているのか、根底の部分に疑問を感じたからです」とのべました。

トヨタ本社と出勤する労働者
(トヨタ本社と出勤する労働者ら)

 日本の大企業のなかで労使協調主義の代名詞といわれるような「労使宣言」を結ぶことまでしたのは稀です。自動車産業に先立って日本の重化学工業化を担ったのは鉄鋼産業でした。

 現在の日本製鉄の八幡製鉄所(福岡県北九州市)をはじめ、鉄鋼の労働組合は1960年代の初めころまでは、ストライキが頻繁に行われていました。日本経団連会社の日立製作所など電機の職場でも1970年代前半までは、春闘時などでストライキをするのは当たり前といわれていました。

 ドイツでは、このブログ「トヨタで生きる」でアップ(2018/02/09)したように、フォルクスワーゲンなどの労働者が加盟する金属労組(IGメタル、230万人)が、50万人のストライキで、4・3%の賃上げと週28時間制を獲得しました。

 米GMでも、「トヨタで生きる」でアップ(2019/09/17)したように、全米自動車労働組合(UAW)が今年9月15日深夜、工場閉鎖の中止や賃上げなどを求め、12年ぶりに4万8000人がストライキに入りました。

 欧米の労働組合では、ストライキで要求を実現するのは当たり前のことです。今や日本の大企業ではストライキは完全に“死語”になってしまいました。果たしてストライキもなく、労使が「共通の基盤」に立って労働者の利益が守れるのでしょうか?

スポンサーサイト



19春闘 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2019/10/20 13:55
コメント
労働者
ストライキで要求を実現するの
は当たり前のことです



会社
職能用件未達の従業員は解雇の対象

格差是正の為に今年から賞与なし

同一労働同一賃金なので90層程度の
平均400万円程度に統一します

😂

管理者のみに表示