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◎トヨタが中途採用を増やすワケ

 日経新聞(10月3日付)は、1面に「トヨタ、採用の5割中途に」という記事を掲載しました。中途採用の割合を18年度の1割から3割に引き上げ、中長期的に5割とするものです。

 このブログ「トヨタで生きる」では、これまでもトヨタ自動車が、ネットで「CAREER RECRUITING」(キャリア採用情報)をしていることなどをアップしてきました。自動運転化など「CASE」に対応するには、これまでの新卒対応では間に合わないからです。

 2年前の2017年夏、トヨタがIT技術者をなりふり構わず引き抜こうとしたことで話題になりました。富士通やNEC、日立など電機大手の事業所が立ち並ぶJR南武線(東京都、神奈川県)沿線の駅に、トヨタが広告を貼りだしたからです。

 「シリコンバレーより、南武線エリアのエンジニアが欲しい」などという露骨な引き抜きでした。それ以降もトヨタは、キャリア採用を大々的に募集しています。

 トヨタの社員は約7万5000人ですが、そのうち事務技術職が2万7000人を超えます。しかし、それでも「CASE」に対応できる技術者が足りないのです。

30 トヨタのキャリア採用
(トヨタのネットでのキャリア採用募集広告)

 ネットでは、細かく職種を示して募集しています。

 IT・システムAI データサイエンティスト セキュリティ 生産技術開発 生産・製造技術 品質管理 研究開発 事業企画 システム開発 材料開発 エネルギー企画 機械エンジニア 電池エンジニア 電気エンジニア 制御エンジニア 化学エンジニア ソフトウェア開発 IoT 新規事業企画 事業企画 知財 認証 通信 評価・解析 品質保証開発 マーケティング 商品企画

 また、「新卒博士」では、技術系(博士後期課程在学者向け)募集職種として、「人工知能技術、ビッグデータに関わるコーポレート戦略立案、および人工知能技術、ビッグデータを活用した、新ビジネス創出、業務改革」をあげ、働く場所は東京、豊田市としています。

 東京は、どん真ん中の日本橋です。ここに2018年10月からトヨタ第3の本社とも呼ばれるトヨタ・リサーチ・インスティテュート・アドバンスト・デベロップメント(TRI-AD)がオープンしたからです。

 三河の豊田市では不利と見て、日本橋に人工知能などの先端技術者を集めようというものでしよう。

 先の日経新聞は、「中途でも幹部職で採用となると、初年度から年収1000万円以上から始まり従来の年功序列を崩す可能性がある。成果主義を強め、柔軟に給与面で処遇する方針だ」と書きます。

 キャリア採用については、自動車産業だけではなく他の産業・職種と猛烈な争いになっているからです。これまでの賃金体系が大きく崩れていくことになるのでしょうか。

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 この記事は、10月10日にアップする予定でしたが、都合により8日にアップしました。
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決算・経営計画 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2019/10/08 10:08
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