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◎ゴーン被告らへの不正は350億円 日産の社内調査

 日産自動車は、ゴーン被告(前会長)、ケリー被告(前代表取締役)の不正は約350億円にのぼるという社内調査を9月9日、発表しました。その内容は、同社のホームページで公開しています。

 ゴーン被告は、日産が1990年代後半に経営危機に陥るなかで、ルノーから日産に乗り込みました。村山工場(東京都)、座間工場(神奈川県)の閉鎖や2万1000人の人減らしリストラを強行しました。

 “コストカッター”の異名が付けられ、日産を建て直したと持てはやされました。メディアに華々しく登場しました。その裏で、日産を私物化・食い物にし、不正を働いていたのです。

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(日産の電気自動車のコンセプトカー「Nissan IMs」=東京・銀座のNISSAN CROSSINGで)

 不正の多くは、有価証券報告書に役員報酬を約91億円少なく記載したという金融証券取引法違反や、知人に不正送金したなどという会社法違反(特別背任)の罪で東京地検特捜部に起訴されています。

 ケリー被告は、ゴーン被告と共謀したといいます。

 社内調査では、特捜部が起訴していない不正も含めていますが、これまですでにメディアで報道されているものが多く含まれています。たとえば「ゴーンは、以下を含む様々な方法で当社の資産を私的に流用した」という項目をみてみると――。

……
・ 将来性のある技術に投資するとの名目で子会社 Zi-A Capital 社を設立させ、同社の投資資金のうち約 2,700 万米ドルを、ブラジル(リオデジャネイロ)及びレバノン(ベイルート)所在のゴーン元会長個人のための住宅の購入に流用したほか、会社資金で秘密裏に購入又は賃借した住宅を私的に利用した。

・ 2003 年から 10 年以上にわたり、実体のないコンサルティング契約に基づくコンサルタント報酬名目で実姉に合計 75 万米ドルを超える金銭を支払った。

・ コーポレートジェットを自身及び家族の私的用途に使用した。

・ 会社の資金を家族の旅費支払いや、個人的な贈答品支払いなどに宛てた。

・ 業務上の必要性がないにもかかわらず自身の出身国の大学への 200 万米ド ルを超える寄付を会社資金で行わせた。

・ 2008 年、ゴーンは個人的に締結した為替スワップ契約のもと約 18 億 5,000 万円の含み損を抱え、事実と異なる取引内容を取締役会に説明したうえ為替スワップ契約を当社に承継させて、かかる含み損を当社に承継させた(金融当局の指摘を受け、2009 年、当該為替スワップ契約は秘密裏にゴーンの関連企業に再承継された)。

・ 2018 年 4 月以降、三菱自動車株式会社との間で設立した合弁会社から、給 与・契約金名目での取締役会決議を欠く支払い合計 780 万ユーロを受領した。
……

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(日産のGT―R=東京・銀座のNISSAN CROSSINGで)

 驚くべく会社の私物化です。そのゴーン被告の下で、日産の研究者、技術者、工場で車を生産している現場労働者や非正規労働者らは、汗水して懸命に働いてきたのです。やりきれない思いでしょう。社内調査は、次のように結論づけています。

……
 有価証券報告書における開示を回避しつつゴーンが受領しようとしていた報酬は推定で総額 200 億円以上に上り、しかもその一部はゴーンに支払い済みである。

 また、役員報酬の名目以外にゴーンが日産に現に不正に支出させ、あるいは支出させようとしていた金額は少なくとも合計 150 億円に上る。

  以上のとおり、ゴーンらの一連の不正の規模は全体で約 350 億円以上という極めて巨額のものとなる。

 そこで、当社は、ゴーン、ケリーに対し,これらの不正行為に関し,損害賠償請求をはじめとする毅然とした法的措置をとる考えである。
……
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日産自動車 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2019/09/12 11:25
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