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◎ウラジミールは薄笑いしている

 安倍内閣は9月11日、「安定と挑戦」などと言って、“お友達”を多数配置、13人を初入閣させるなど在庫一掃の内閣改造を行いました。元首相の息子をサプライズにして政権浮揚をはかろうとさえしています。

 日本共産党の志位和夫委員長は、8月8日の日本共産党創立97周年記念講演会で、安倍政権を次のように批判しました。

……
 ごく一握りの大企業と富裕層に巨額の富が蓄積し、国民のなかには貧困と格差が広がる。この否定できない現実を前にして、もはや安倍首相は、「アベノミクスをふかす」というあのお決まりの法螺(ほら)すら語ることができないではないですか。

 安倍首相が自慢してきた「地球儀を俯瞰(ふかん)する外交」なるものも、対米外交は追随、対ロ外交は屈従、対韓外交は破綻、八方ふさがりに陥り、「地球儀の『蚊帳の外』の外交」であることが、すっかり露呈してしまったではありませんか。
……

 その屈従の対ロ外交は、まだ6日前のことです。そこで安倍首相が語ったことは――。

……
ウラジミール、君と僕は同じ未来を見ている
平和条約という歴史的使命がある
ゴールまでウラジミール
二人の力で
駆けて駆け 
駆け抜けようではありませんか
……

 最近、こんな歯の浮くような呼びかけを聞いたことがありませんでした。
 安倍首相は9月5日、ロシアのプーチン大統領と会談(ウラジオストクでの東方経済フォーラム)しました。その際、安倍首相がプーチン大統領に、こう呼びかけたというのです。

 テレビでこれを見て、見ている方が恥ずかしくなりました。安倍―プーチン会談は、これで27回目。日ロ領土問題についての進展は何もありませんでした。プーチン大統領の薄笑いが見えるようでした。

 プーチン大統領は同日未明、色丹島に新設された水産加工場の稼働式に中継映像で参加しました。8月にはロシアのメドベージェフ首相が択捉島を訪問するなど、ロシア側は千島列島の「主権」をアピールし、領土は1ミリも返さない態度に終始しました。

 そうしたなかで、プーチン大統領に抗議するどころか、「ウラジミール」と呼びかけて親密さをアピールしようとしたのです。こんな姿勢では、千島列島は永久に返還されないでしょう。

 1年前の東方経済フォーラムで安倍首相は、プーチン大統領が目の前で「年末までに前提条件なしで(日ロ)平和条約を結ぼう」と発言したのに対し、何の反論もしませんでした。

 メディアからも、この間の安倍首相の姿勢は、歯舞・色丹の2島で決着しようとしていると手厳しい批判がでています。歴代自民党政府でさえ国後・択捉(南千島)を加えた4島返還だったからです。

日本共産党の千島政策地図


 会談を重ねれば重ねるほど、ずるずると後退する安倍首相。日ロ領土問題の根本は、どこにあるのでしょうか。日本共産党の志位和夫委員長は、「日露領土交渉の行き詰まりをどう打開するか――『日ソ共同宣言』60周年にあたって」(2016年10月18日)を発表しています。
https://www.jcp.or.jp/web_policy/2016/10/post-726.html

 このなかで、次のように主張しています。

1歯舞、色丹の「2島先行返還」はありうることだが、その場合は、中間的な条約と結びつけて処理することとし、平和条約は、領土問題が最終的な解決にいたった段階で締結すべきである。

2、この60年間にわたって、日露領土問題が前進してこなかったのは、「国後、択捉は千島列島にあらず。だから返還せよ」という日本政府の主張が、歴史的事実にてらしても、国際法的にも、通用しない主張だったことにある。このことを正面から認め、領土交渉の方針の抜本的な再検討を行うことが必要である。

3、日露領土問題の根本は、「領土不拡大」という第2次世界大戦の戦後処理の大原則を踏みにじって、「ヤルタ協定」で「千島列島の引き渡し」を決め、それに拘束されてサンフランシスコ平和条約で「千島列島の放棄」を宣言したことにある。この戦後処理の不公正にいまこそ正面からメスを入れるべきである。

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安倍政権 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2019/09/11 19:27
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カーシェアリングや自動運転、車体の長寿命化で自動車の新規需要や総台数の需要も減ると言うのを分かっていながら「賃金を増やして内需を増やせば自動車は売れる」なんて考えにメスを入れるのはいつですかね?

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