FC2ブログ

◎味なことをすると思っていたが…

 “7時間労働制”とは、食品大手の味の素が味なことをやると思っていましたが、取り下げるといいます。日経新聞(5月8日付)が味の素の西井孝明社長にインタビューしているなかで、同社長がその理由を答えています。

 このブログ「トヨタで生きる」では、「7時間労働制への動き」という記事(2016年11月5日アップ)で、味の素を取り上げました。2020年に、1日の労働時間を7時間にし、年間労働時間も1800時間以内にすることを明らかにしたと伝えました。

 労働基準法では1日8時間です。味の素は、「性別、国籍、価値観等に関わらず多様な人財が活躍している会社」をめざし、「1日7時間労働を前提としたグローバル基準の働き方へ」を打ち出しました。

 現在の「日本的慣行の働き方」のなかで、味の素グループでは「残業前提の働き方」になっており、男性の家事・育児の関与が低いといいます。これでは、女性や外国籍人財等の活躍が阻害されるとして、「定時退社前提」にして、夫婦で家事・育児を分担する「グローバル基準」が求められるとしていました。

 そのためには、2014年現在で1日の所定労働時間が7時間35分(年間1974時間)となっているのを、20分、15分と段階的に短縮し、2020年には7時間(年間1800時間未満)とするという計画を立てました。

 同社は、そのために2017年4月から、午前8時15分始業、午後4時30分終業の「1日7時間15分勤務」を導入していました。そうした先駆的な計画が挫折するとは…。

50 味の素 7時間労働
(味の素が経営戦略で掲げていた7時間労働)

 日経のインタビューで西井社長は、「1800時間という総実労働時間の目標値は、2018年度に2年前倒しで手が届くレベルにまでになった。ただ弊害も見えてきた。限られた時間の中で手持ちの仕事をこなすことに、社員が手いっぱいになってしまっていた」とのべています。

 その上で西井社長は、「さらに時短を進めると数字にとらわれてしまい、イノベーションが生まれなくなる。職場間の総実労働時間の差も大きくなり、不協和音も生まれかねない」と語っています。

 そして、これまでの取り組みを「ステージ1」としたら、「限られた時間内で高い成果を出すことに重きを置く『ステージ2』に進む」としています。具体的には、「人工知能(AI)に通常業務は任せ、社員はクリエーティブな仕事に集中する」といいます。

 ドイツでは、すでに年間労働時間が1400時間を切っています。トヨタ自動車などが1900時間台のなかで日本との差は、500時間もあります。独フォルクスワーゲンでは、金曜日になると社員は午後3時に退社。家族いっしょに過ごすといいます。

 味の素がトップランナーとなって走ることも必要でしょうが、1社だけでは限界があることを示しました。ドイツでの時短は、IGメタルが長い年月をかけてストライキをふくむ闘争で勝ち取ったものです。

 そして何よりも重要なのは政治の力です。安倍政権は、「働き方改革」といって残業を月「100時間未満」まで認めました。過労死ライン(80時間)を上回るものです。

 長時間労働を温存するとんでもないものです。残業時間の上限を週15時間・月45時間・年360時間に規制し、特例は設けないこと。勤務終了から次の勤務までに11時間のインターバル規制を導入することなどが必要です。
スポンサーサイト



その他 | コメント(3) | トラックバック(0) | 2019/05/08 21:14
コメント
言いたい事だけ、ドイツなどは~

みたいなの意味ないので・・・

ここ日本だから
ドイツ・フランスでは電気自動車への補助金数千億円を打ち出したことはダンマリ
ドイツでは利益が出ない事業から次々と撤退するシーメンスにはダンマリ
IGメタルは不景気時に事実上の賃下げとなる給与据え置き時間延長をした事にはダンマリ
特例は認めないと言いつつ身内の党職員は労働者じゃないとして特例を認めダンマリ

共産党は白い巨塔なのかな?
No title


  【拡散】国民が知らない“日本維新の会”の実態【シェア】
民進党批判などゆえ、ネット保守は【維新を神格化】しているが、それだけでいいのだろうか。大阪に実際に足を運び、耳を傾けてきた。
例えばネットで有名な足立康史議員。地元から指摘されている点は
「国会議員を目指すにあたり、母親が創価学会員で公明党からの出馬を模索するも断られ、自民党から国政を目指したが相手にされず、結局は“みんなの党”から国会議員に」という経緯の指摘。確かに、公明党の批判は見受けられない。
本当なのだろうか?という思いから、実際に大阪に赴き、足をつかって聴いてきた。
公明党との関連や、自民出馬を狙った話は「リアルで浸透」している話。仮に事実と異なるならば、ご本人から説明があって然るべきだと思う。

金持ちボンボンの麻生と安倍が、貧乏キモオタのネトウヨを操って高笑い。

 (赤尾光治 平野滋紀 042―368―1359 )


管理者のみに表示