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◎トヨタの賃上げ非公表、自動車総連に影響

 トヨタ自動車が18春闘で、3000円の賃上げ(ベア)を要求した組合に対し、「昨年を上回る」と日本語回答し、ベアを非公表にしたことが19春闘に影響を与えています。

 自動車総連は12月13日、19春闘の方針案を発表しました。これまで総連としてベアの統一要求(18春闘は3000円)を示してきましたが、これをやめて10種類の「絶対水準」を示すという方式に切り替えるといいます。

 利益トップのトヨタは、2000年代に入り賃上げ相場を決定する役割を果たしてきましたが、今後も非公表を続ける見込みであること。統一要求では、大手企業と中小企業の格差は縮まらない――などのためと見られています。

 10種類の絶対水準は、「賃金センサスプレミア」「自動車産業プレミア」「自動車産業目標」「自動車産業スタンダード」「自動車産業ミニマム」の5段階を、「技能若手労働者」と「技能中堅労働者」に分けるもの。

 「技能中堅労働者」の「賃金センサスプレミア」は37万円で、「自動車産業ミニマム」は24万円です。13万円もの開きがあり、この方式で格差が果たして縮まるかどうか?

JCM 18春闘ボード
 (トヨタ労組が加盟する金属労協=JCM=の18春闘回答ボードは、トヨタは「昨年を上回る」との日本語回答で非公表でした)

 メディアでは、「今回の方針変更は、18年春闘でトヨタ自動車が会社としてベアの実額を非公表とした影響がありそうだ。最大手メーカーのベア水準が分からなくなったため、自動車総連としては実額要求を打ち出しにくい」(日本経済新聞)、「18年の春闘では、相場の牽引役だったトヨタ自動車が妥結したベア額を公表せず、トヨタの労組もこれを受け入れた。この動きを黙認した格好だ」(朝日新聞)――などとトヨタの非公表が影響したとしています。

 上部団体の自動車総連の方針を受けて、トヨタ労組はどのような方針を打ち出すのか注目されます。トヨタ労組執行部が要求案を示すのは、来年1月下旬の評議会です。
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19春闘 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2018/12/14 17:16
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