FC2ブログ

◎トヨタ春闘はどこへ行くのか? (上)

 トヨタ自動車の19春闘が始まります。トヨタ労組の「評議会ニュース」(12月4日発行)は、「19ゆめW 取り組みにあたって」の特集を組んでいます。

 トヨタ労組にとって19春闘は、特別の意味を持っています。18春闘で3000円の賃上げ(ベア)を要求したにもかかわらず、会社の回答は「昨年を上回る」という日本語回答で、会社は具体的な数字を非公表としたからです。

 組合は、ベア3000円に賃金制度維持分(定期昇給分)として7300円、合わせて1万300円を要求しました。これに対し会社の回答はつぎのようでした。

……
 「人への投資」も含め、一般組合員、SP、パートタイマー、シニア期間従業員、全組合員の昇給額とし、その金額は一人平均11700円、率にして3・3%とする。
……

 「評議会ニュース」では、これを振り返り、「要求と回答が異なったことや回答の一部が非公表になったことは異例」とのべながら、「一方、会社回答に込められている、『全員活躍』『関係各社との格差是正』に向けた取り組みを進めていきたいという考えは、理解できないものではない」としています。

 しかし、日本の春闘でトップ企業のトヨタの果たす役割は2000年代になって決定的になっており、ベア額の非公表という事態にトヨタの労使に批判が集中しました。

トヨタ労組 18春闘
(トヨタ労組の18春闘本社地区ブロック集会)

 このため「評議会ニュース」では、19春闘では要求について次のような方向性を示しています。

……
■今後の要求においては、基準内賃金の重要性は踏まえつつ、それ以外の「人への投資(総合的労働条件等)」も検討していくべきではないか。

■「人への投資」については、下記の観点を基に考えるべきではないか。

 職場:職場の声・ニーズを踏まえた上で、その課題を解決することで更なる競争力強化に繋がるもの(*)。

 (*)台数増/能率向上/費用低減など、利益に直接繋がるもののみに限らず、個別課題を解決することにより、組合員の意欲・活力につながるものも含む。

 社会性:社会的な課題の解決につながるものかなど、世の中への影響を考慮。

 ⇒日頃より組合員の皆さんから頂いている声や期初研修などで吸い上げた意見も踏まえ、今後執行部で検討していく。
……

 執行部が具体的な要求案を示すのは、19年1月下旬に開く予定の評議会です。どのような要求案になるのか、19春闘は特別に注目されます。
スポンサーサイト



19春闘 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2018/12/11 17:26
コメント
No title
賃上げは、出来高レースですから、期待するのは無理でしょう。ただ、来年は選挙があるから、組合も少しは気合を入れるでしょう。甘いかな?


管理者のみに表示