FC2ブログ

◎ベア非公表についてトヨタ労組の見解は

 2018年春闘でトヨタ自動車労組は、賃上げ(賃金制度改善分)として3000円を会社に要求しましたが、会社が回答したのは「昨年を上回る」という日本語回答で、具体的な数字を示しませんでした。

 トヨタ労組の西野勝義委員長は、回答を受け入れるかどうかの評議会(3月30日)のあいさつで、次のようにのべました。

 「全トヨタ労連の仲間達からは、賃金制度改善分の水準が開示されなかった点については、『皆で一緒になって取り組みを進めてきたが、水準が分からない事により、一体感が損なわれたと感じた』という厳しいご意見を頂き、課題が残った事も事実である。来年以降のゆめW(注、春闘のこと)の取り組みに向けて、要求案や交渉の進め方などにつき、執行部として検討していく」

 トヨタ労組の第85回定期大会が10月13日に開かれましたが、ベアが非公表になったことについて代議員から次のような質問が出ました(組合の「評議会ニュース」から)。

 「執行部が認識している課題は以下3点と伺った。①組合の要求と会社の回答形式が異なったこと②賃金制度改善分の獲得額が非公表であったこと③労使協における労使の主張がかみ合わなかったこと。上記課題についての執行部の受け止め、“19ゆめW”に向けて、どのような議論が行われているかを教えてほしい」

トヨタ労組集会
(18春闘のトヨタ労組の本社地区ブロック集会)

 これに対し、執行部は次のように答弁しました。

 「要求と回答の形式が異なったことは異例だが、『社会全体の格差是正』や『トヨタで働く者の一体感醸成に向け取り組みを進めたい』という会社の考え方自体は、執行部が目指すものと根元は同じであると認識」

 「“19ゆめW”の要求は、『何を求めていくことが組合員のためになるのか』『会社の競争力に結びついていくのか』を踏まえ、現在、執行部にて議論を進めている」

 執行部での議論途中などとして、具体的な答弁ではありませんでした。ベア非公表は、トヨタの労使にとどまらず、日本の春闘に大きな与えました。トヨタ労組が加わる金属労協(JCM)や連合の賃上げ回答に、トヨタ労組をふくむことができなくなったからです。

 春闘の“リーダー労組”を自認するトヨタ労組の明確な総括、今後の方向が求められます。
スポンサーサイト



19春闘 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2018/10/26 14:16
コメント

管理者のみに表示