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部品・下請けメーカーなくしてトヨタはない

 東日本大震災から4月21日で40日になりました。トヨタ自動車は全工場で生産を再開しましたが、いまだに約150の部品の納入がとどこおっているために、生産は半分程度です。部品メーカーの影響がいかに大きいかを示しています。

 労働者はこの1カ月余り、出勤しても生産の仕事はなく、工場の清掃などをしてきました。さらに、年休やいっせい年休、賃金8割の休業などを強いられてきました。いつになったら通常の生産になるのかは、「極めて不透明で、長期化も予想される」(会社)という状況です。

 国内だけではなく、北米では4月26日から6月3日の間は月、金曜日が休業で、火~木曜日は5割程度の操業です。カナダでは5月23日(月)の週、アメリカでは5月30日(月)の週が休業です。北米では、7割減産になるといわれています。

中国でも、4月21日から6月3日の間は、5~7割減産します。日本国内や北米、中国などの減産で、トヨタの2011年生産は700万台割れになるともいわれています(目標は770万台)。

地震によってトヨタが休業を余儀なくされた最近の事例では、2007年7月の新潟県中越沖地震です。部品メーカー、リケンが地震で生産がストップ。トヨタは生産ができず、休業に追い込まれました。約6万台の生産が遅れました。

この時にいわれたのが、必要な時に、必要な物も、必要なだけ生産するというトヨタのかんばん方式の弱点です。トヨタは、在庫を極限にまで持たず、部品メーカーに在庫を押しつけてきました。

自動車は約3万点の部品を組み付けて生産されます。自動車の生産は、トヨタをピラミッドの頂点にして、1次、2次、3次…とぼう大な部品・下請けメーカーによって成り立っています。

一方、トヨタは、「原価低減」目標を掲げ、部品・下請けメーカーにコスト削減を押しつけてきました。2000年から03年の「ccc21」(3割コスト削減)で7600億円、「BT2」で3000億円、「VI」で1300億円、「RRCI」…とこの10年間だけでも2兆円以上の原価低減になります。

今回の事態は、部品メーカーの存在がなければ自動車生産が成り立たないことを改めて見せつけました。トヨタは、11兆円を超えるばく大な内部留保を持っています。利益を独り占めするのではなく、部品・下請けメーカーを大事にし、利益を還元することの必要性を明らかにしたといえるでしょう。

201102 部品・下請けメーカー
(部品・下請けメーカー)
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トヨタ関連・下請け | コメント(1) | トラックバック(0) | 2011/04/21 09:34
コメント
カンバン方式のつけは購入者に
つい愚痴を言わせて欲しくなりました。

3月早々にマークX、新車を注文しました。
3月登録条件で値引きもありどうせ買うなら今と・・、しかし昨今の状況下、納車はされません。被災者の方を思うと何も言えませんが、部品が無くラインが長期間止まる・・、これは有名なカンバン方式のつけにしかありません。JIT方式は確かに企業には最高の方策です。しかし・・この方式の陰で風下がどれだけ苦労しているのか・・・。まぁ、愚痴でしかありませんが。それにしてもディーラに確認しても納車予定が全くわからないとのこと・・・お待ち頂くしかない・・この回答しかいただけません。代金も既に支払い済み・・もしディーラーが経営破綻したら・・お金も車も来ない・・こんな心配を毎日しています。少なくとも生産が開始されたわけですから、さらに2ヶ月後とか・・おおよその予定位は開示してくれても良いのでは・・殿様トヨタ様には誰も逆らえず、震災の悲惨さは確かに言葉を失いますが、一大決心の後の新車購入もいやはや・・悲惨です。

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