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◎届かなかった過労死家族の願い 面会も拒否した首相

 安倍政権が最重要法案と位置付ける「働き方改革」一括法案の採決が6月29日、参院本会議で自民党、公明党、維新の会などの賛成で強行可決されました。

 日本共産党、国民民主党、立憲民主党、希望の会(自由・社民)、沖縄の風の野党は、「戦後最悪の労働法制大改悪だ」などとして強く反対しました。

 本会議場の傍聴席では、「過労死を考える家族の会」の人々が過労死で亡くした家族の遺影を手に、厳しい表情で審議を見守りました。法案成立後、記者会見して採決強行を批判。廃止を求めて運動を続けると表明しました。次は、「しんぶん赤旗」からです。

傍聴する過労死家族の会
(参院本会議を傍聴する過労死を考える家族の会の人びとら=「しんぶん赤旗」から)

 ☆全国過労死を考える家族の会の寺西笑子代表
 「安倍首相に面会を申し入れましたが、冷たい返答にショックを受けています。遺族の話に聞く耳を持たず、向き合ってくれないことが残念で悔しくてなりません。
 「残業代ゼロ制度」が成立し、まちがいなく過労死は増えます。これからも過労死予防と救済を求めて、遺族としての思いを伝えていきます」

 ☆過労自殺した電通社員、高橋まつりさんの母親・幸美さん
 「過労死防止と矛盾する内容で、まつりの母として、過労死遺族として納得できません。娘は夢を抱いて、入社して半年余りで、長時間労働とパワハラで追い込まれ、精神障害を発症したのです。幸せになるために働いているのに、働くことで命を失っているのが日本の現実なのです。
 命より大切な仕事なんてありません。労働者とその家族のために、命と健康を守る働き方改革を行ってほしい」

 名古屋・過労死を考える家族の会の内野博子さんは、「街頭デモに行く途中に成立のニュースが飛び込んできたので、マイクでみなさんに一報をお伝えする事になってしまいました…」とネットに怒りを書き込みました。

 日本共産党の小池晃書記局長は30日、ツイッターでつぶやきました。
 「残業代ゼロ制度の問題を告発し続け、社会的批判を広げ、制度を導入する企業が一つも生まれない状況をつくりつつ、廃止へ。たたかいはここから。たたかいはいまから」
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過労死 | コメント(3) | トラックバック(0) | 2018/06/30 15:52

◎「働き方改革」一括法案 参院委で採決強行 野党に乱れ

 長時間労働を助長し過労死を増やす「働き方改革」一括法案(「月100時間未満」まで認める残業の上限規制や「残業代ゼロ制度」(高度プロフェッショナル制度=高プロ=などを盛り込んだ法案)を、自民、公明の与党は6月28日、参院厚生労働委員会で採決を強行しました。

 法案には、与党と日本維新の会が賛成、日本共産党、国民民主党、立憲民主党、希望の会(自由・社民)が反対しました。

 日本共産党や立憲民主党など野党3党などが提出した島村大委員長(自民)への解任決議案に、参院野党第1会派の国民民主党(国民)は加わらず、参院議院運営委で本会議に上程するのを与党とともに反対しました。

 法案可決後、委員会では高プロの運用など47項目の付帯決議が議決されました。国民は付帯決議案を与党などと共同で出していました。国民は、法的拘束力がない付帯決議を優先した格好です。

修 トヨタ テクニカルセンター
(高プロの対象には「研究技術職」が想定されています。写真は、トヨタの技術者が働くテクニカルセンターなどの技術棟)

 日本共産党=14議席=の倉林明子議員は反対討論で、「本法案はデータねつ造、隠ぺい、労働者ニーズのねつ造により、立法事実は完全に失われ、法案審議の前提が崩壊している。労働政策審議会も国会も冒とくするもので、廃案とすべきだ」と強調しました。

 その上で、「残業代ゼロ制度」が際限のない長時間労働となる危険があり、残業上限規制も「過労死ライン」を容認し、過労死を促進すると批判。「同一労働同一賃金」についても「人材活用の仕組み」を理由に格差を追認することになると指摘しました。

 日本共産党の吉良よし子参院議員はツイッターで、「過労死家族の会のみなさんの目の前で、働き方“改悪”法案が採択。90以上の項目が省令事項となっていて、付帯決議は47項目に上る。明らかに審議は不十分。傍聴席で目に涙をため、首を振り続けていた家族の会のみなさんの姿が目に焼き付いている」と発信しました。

 参院では、国民が24議席で第1会派。第2会派は立憲民主党(23議席)で、働く者にとって重要な法案の取り扱いについて最終盤で野党共闘の足が乱れた形になりました。

 国民には、石上俊雄(電機連合)、礒崎哲史(自動車総連)、浜口誠(自動車総連)、矢田わか子(電機連合)、柳田稔(基幹労連)らの各参院議員が加わっています。いずれも大企業労組が推薦しています。

田んぼ


(参考資料)
 次は共同通信の配信(6月8日)記事です。倉林議員が「本法案はデータねつ造、隠ぺい、労働者ニーズのねつ造により、立法事実は完全に失われ、法案審議の前提が崩壊している」と指摘したことがよくわかります。

……
制度導入、誰のため?
ずさんさ目立つヒアリング
後付けの高プロのニーズ調査

 安倍晋三首相が導入を目指す働き方改革関連法案の「高度プロフェッショナル制度(高プロ)」は誰のためにつくるのかー。政府が「働く人のニーズがある」との根拠にしたヒアリングの大半は、法案提出目前に実施されていたことが判明。人数もわずか計12人で、ずさんさが目立つ。詳細の公表を拒む政府の説明は説得力に乏しく、国会審議の新たな火種となりかねない。

 ▽「生の声」
 「1日4〜5時間の研究を10日やるより2日間集中した方が効率的に取り組める。こういった声を把握している」。加藤勝信厚生労働相は1月31日の参院予算委員会で野党から「働く側の要請があるのか」と聞かれ、研究開発職の「生の声」を紹介。これをニーズの「証し」に掲げ、今月7日の参院厚労委員会でも厚労省の山越敬一(やまこし・けいいち)労働基準局長が引用した。

 しかし、厚労省が実施したヒアリングは2015年の研究開発職ら3人と、今年のコンサルタントら9人の計12人だけだ。野党は「働く人が7千万人いるのに不十分だ」「詳細を明らかにすべきだ」と批判。野党の追及を受け、5月16日には衆院厚労委員会の理事会にA4判2枚のヒアリング概要を提出した。

 だが、12人分の一言コメントが羅列されたにすぎず、質問内容も書かれていない。厚労省は、ヒアリングに協力した企業との約束があるとして詳しい説明を拒み続けている。

 ▽法案提出前
 山越氏は「いつからいつまでに何件行うと計画して実施したものではない」と述べ、ヒアリングは場当たり的だった疑いがある。

 政府は15年4月、経済界の意向を強く反映する産業競争力会議の提言を受け高プロ導入を盛り込む労働基準法改正案を国会に提出。廃案になったが、法案提出の直前に研究開発職ら3人のヒアリングを行っていた。

 9人については、厚労省は今年2月1日に実施したと参院厚労委で説明。加藤氏が野党から働く人のニーズを追及された翌日に当たる。厚労省は今月8日、共同通信の取材に「9人のうち何人かは分からないが、1月31日に実施したものもある」と説明を変更した。だがヒアリングは法案の国会提出目前で、既に概要は固まっていたという時期に変わりがない。

 ヒアリングの方法に関しても「依頼状は出していないが、企業にお願いして対象者を選んでもらった」「人事担当者が同席した場合もある」と答弁しており、客観性にも疑問符が付く。

 野党は「実態調査をやった、ニーズを把握したというのはちゃんちゃらおかしい」(社民党の福島瑞穂氏)と批判。本当に制度が必要か、追及する構えだ。
……

内野過労死認定 | コメント(4) | トラックバック(0) | 2018/06/29 11:37

◎安倍首相が隠したい事実

 【2015年2月25日の安倍首相と加計学園の加計孝太郎理事長との面談】
 安倍首相と加計理事長は、愛媛県の文書が明らかにしたこの日の面談の事実をひた隠しにしている。

 今国会2回目の党首討論が6月27日、行われた。日本共産党の志位和夫委員長は、持ち時間の6分を使って、両者が隠すこの事実に迫った。

 志位委員長 森友・加計問題について、どの世論調査でも、7割から8割の国民が「納得できない」と答えています。そこで前回に引き続きこの問題について聞きます。

 6月19日、加計孝太郎氏が記者会見を行い、国会に提出された愛媛県文書に明記されている“2015年2月25日に安倍総理と加計(孝太郎)理事長との面談が行われ、その席で獣医学部新設について総理が「そういう新しい獣医大学の考えはいいね」と言った”ことについて、「事を前に進めるため」の学園職員の「作り話」だったと釈明しました。

 とうてい信じがたい釈明ですが、総理の名を使ったのは「事を前に進めるため」だったという言明は、きわめて重大であります。

 現実にどういう「事」が「前に進んだ」か。国家戦略特区への獣医学部新設の認可が進んだだけではありません。愛媛県と今治市の加計学園への補助金が大幅に増えている。

 愛媛県文書では、2015年3月15日に行われた今治市と加計学園との協議で、今治市の発言として、加計学園への支援は「50億円の支援と用地の無償提供が限界」「県としても厳しいとの話を受けている」とのべたと明記されています。「50億円が限界」(とのべている)。

 ところが、その後、4月2日に、県と市の担当者が柳瀬(唯夫)総理秘書官と首相官邸で面会し、柳瀬氏から「自治体がやらされモードでなく、死ぬほど実現したいという意識をもつことが最低条件」と強く迫られました。

 愛媛県文書によりますと、この面会は、総理と加計氏が会食したさいに「地元の動きが鈍い」との話が出て、加計学園から「柳瀬秘書官に説明したいので県と今治市にも同行願いたい」との要請を受けて行われたものでした。ここでも「事を前に進めるため」に総理の名が使われていたのであります。

 その結果、補助金がどうなったか。「50億円が限界」と言っていた今治市の補助金は62億円になりました。「厳しい」とされていた愛媛県は31億円の補助金を出すことになりました。市と県であわせて補助金は50億円から93億円に大幅に膨れ上がりました。

 今治市長は、市議会の議員協議会で、補助金増額の理由について、「今治市の心意気を示すものだ」と発言しております。

 そこで総理にうかがいます。この経過が示すものは、総理の腹心の友が経営する学園が、「事を前に進めるため」に総理の名をたびたび使い、総理秘書官が深く関与して、巨額の補助金、すなわち国民の税金をかすめ取っていたということではないか。総理にそういう認識はありますか。端的にお答えください。

党首討論 20180627
(党首討論で安倍首相を追及する日本共産党の志位和夫委員長=右側で立っている。6月27日、NHKテレビ)

 安倍首相 端的にお答えをさせていただきますが、愛媛県あるいは今治市の補助金については、愛媛県、今治市が主体的に判断することでございまして、私はあずかり知らないところでございます。

 志位委員長 あのね、“私は関係ない”ということにはならないんですよ。加計孝太郎氏自身が、加計学園が「事を前に進めるため」に総理の名を使ったと言っているわけです。

 そして、総理の(柳瀬)秘書官が、総理の名を使ってセットされた(愛媛)県・(今治)市との面会で「死ぬほど実現したいという意識を持て」と言っているわけですよ。

 あなたは関係ないわけではないんです。あなたの秘書官が、そういう形でこれに関与しているわけです。その後、(市と県の)補助金が50億円から93億円に膨れ上がったんです。これは事実なんです。これらは全部、否定できない事実なんですよ。

 私の問いに答えてください。加計学園が、たびたびあなた――総理の名を使って、巨額の補助金をかすめ取っていた。明らかではないですか。はっきり答えてください。

アジサイ


 安倍首相 それは全然明らかではございません。まずですね、まず、そもそも先ほど申し上げましたように、私がですね、私が愛媛県や、あるいは今治市に対して補助金をしろと言ったわけではもちろんございませんし、当時の柳瀬秘書官がですね、補助金をつけることによって意思を示すといったことでもないわけでございます。

 つまり、この国家戦略特区というのはいままでできなかったことをやるわけでありますから、そのなかでは相当の決意をもってですね、いわばこの学園に対して、しっかりとやらなければいけないという趣旨の話をしたんだろうと、こう私は想像しておりますが、これはあくまでも私の想像でございます。

 そのなかで、基本的にはですね、愛媛県、そして今治市、市の復興……あるいは、市のですね振興、そして県の振興を進めていく上において、大学というのは若い人たちもきますし、教授もきますし、そこでですね、最先端の獣医学部門のですね、学部ができるということは、大いにプラスになるだろうと、未来を見据えるなかにおいて、そこに資金を投入しようと、こういうことであったのではないかと私は推測をしているところでございます。

 いずれにせよ、その判断においてはですね、私に問われても、これはもう答えようのないことであろうと、このように思います。

 志位委員長 私が聞いたのは、すべて愛媛県の文書と、そして加計孝太郎氏の記者会見の事実をもとに聞いたんです。それに対してあなたはきちんと答える責任がある。

 総理の名を使って、国民の税金が食い物にされる、こんなことは民主主義の国では絶対に許されるものではありません。加計孝太郎氏の国会招致を強く求めて終わります。

 <28日付朝日新聞社説から>
 共産党の志位和夫委員長は、加計学園が首相の名をたびたび使って、愛媛県や今治市から巨額の補助金を「かすめとった」ことにならないかと追及した。首相は「県・市が主体的に判断することで、私はあずかり知らない」と評価を避け続けた。
安倍政権 | コメント(5) | トラックバック(0) | 2018/06/28 12:02

◎トヨタ、副社長の報酬10億円超 組合員の賃上げ総額と同じ

 トヨタ自動車は6月25日、2018年3月期の有価証券報告書を公表しました。同報告書を見ていて、びっくりしたのが役員報酬です。

 豊田章男社長は3億8000万円で、昨年の3億2200万円より2割近く増えました。目をむいたのが、ディディエ・ルロワ副社長(ルノーのルマン工場副工場長などを歴任)の10億2600万円で、昨年の6億8300万円の1・5倍にもなっています。

 1人で10億円超えです。同副社長は、トヨタの18春闘の第1回労使協議会(2月21日)に初めて出席し、次のように語りました。

 組合に対し、「(世界の自動車メーカーの)『生きるか死ぬかの戦い』を生き抜くために、『体力(収益)』と、市場が前年割れ見込みの中、トヨタは『勢い(プレゼンス)』を確保し、(18年の世界販売計画)対前年2桁増の950万台へチャレンジ」しようと呼びかけました。

 その労使協議会で、豊田社長が回答した賃上げは、組合の3000円要求に対し、「昨年を上回る」という日本語回答でした。昨年は1300円でした。日本の春闘のリード役のトヨタの日本語回答に、労働界からも批判がでるほどでした。

 日本語回答ですから実数は不明ですが、昨年並みの1300円と仮定すると、1300円×6万8000人(トヨタ労組の組合員数)×12カ月=は、10億6080万円です。

 なんと、ルロワ副社長の報酬の10億2600万円とほぼ同じではありませんか! ルロワ副社長の報酬がいかにばく大なものかがわかります。組合員には3000円の賃上げ要求に満額回答せずに、副社長には昨年より1・5倍も報酬を増やす――なにか間違っていませんか?

修 トヨタ 報酬1億円以上 18年3月期
(トヨタの2018年3月期の有価証券報告書から)

 ■報酬額が1億円以上のトヨタ役員(朝日新聞、6月28日付から)
内山田竹志会長       1億8100万円(1億8300万円)
早川茂副会長        1億800万円(―)
豊田章男社長        3億8000万円(3億2200万円)
ディディエ・ルロワ副社長 10億2600万円(6億8300万円)
寺師茂樹副社長       1億2400万円(1億1000万円)
 (2018年3月期の報酬額。連結子会社分を含む。カッコ内は前年。―は比較できず)
決算・経営計画 | コメント(2) | トラックバック(0) | 2018/06/27 21:05

◎公明党・国交相 森友文書の調査拒否

 何がなんでも「働き方改革」一括法案やカジノ実施法案などを延長国会で通過させたい安倍政権と自民党、公明党。6月25日、参院予算委員会で安倍首相も出席して集中審議が行われました。

 日本共産党の大門実紀史議員は、森友学園問題をめぐって日本共産党が暴露した2つの内部文書やカジノ実施法案について、安倍首相や担当相の公明党の石井啓一国交相に質しました。2つの文書は、6月18日の参院決算委で辰巳孝太郎議員が示し、公表したものです。

 「文書の一つには財務省の理財局と近畿財務局のやり取りの記録を『最高裁まで争う覚悟で非公表とする』と記載されている。財務省の佐川宣寿前理財局長らの刑事処分に関し『官邸も早くということで、法務省に何度も巻きを入れている』との記述もあった」(朝日新聞「時時刻刻」、26日付)

 ところが石井国交相は、「確認は控える」と調査を拒否。大門議員は「決裁文書改ざんの動機、背景につながる重要文書だ」と指摘。「財務省は調査して文書の有無を答えている。なぜ国交省は調べることもできないのか」と厳しく批判しました。

大門質問 20180625
(安倍首相らを追及する日本共産党の大門実紀史参院議員=右側で立っている議員。NHKテレビ、6月25日)

 NHKテレビの生中継を見ていて腹が立ちました。公明党は、森友疑惑隠しでは、自民党とまったく変わらないからです。重ねて質す大門議員に、5回にわたって審議が中断。委員長が再答弁を指示したものの、石井国交相は最後まで「どういう対応ができるか検討したい」とのべるだけでした。

 同文書については、立憲民主党の福山哲郎幹事長や社民党の福島瑞穂副党首も追及しました。

 「もう一つの文書は、近畿財務局から国土交通省大阪航空局への情報提供について記されている。2015年11月に首相の妻昭恵氏付の政府職員が財務省に国有地取引の優遇措置について問い合わせたとあり、学園が開設予定だった小学校の名誉校長を昭恵氏が務めていることも付記された」(朝日新聞、同)

 大門議員は、「国会が提出を求めた文書を“隠し通す”とか、“得策かどうかで出すか決める”とか、国会を愚弄するやりとりが記されている」と指摘し、調査を強く求めました。

 大門議員はまた、取引への昭恵氏の関与を隠すために公文書が改ざん・隠ぺい・廃棄され、その末に改ざんを命じられた近畿財務局職員が自殺に追い込まれたとして、安倍首相の政治責任をただしました。

 安倍首相は、これまでと同様に改ざんと昭恵氏の関与は無関係だとのべるだけで、自身の責任に触れませんでした。明日27日は党首討論です。ここでも“モリカケ”疑惑が追及されるでしょう。

 安倍首相の顔には、延長国会を“逃げ切れば9月の自民党総裁選で3選は確実”と書いてあるように見えて仕方がありませんでした。その先にあるものは、“安倍本丸”の憲法9条の改悪です。

 片方の手で憲法違反の安保法制や共謀罪などを強行し、もう1つの手で国政を私物化する――戦後最悪の安倍政権を何としても追い詰めたいものです。
安倍政権 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2018/06/26 15:43

◎カジノ、「働き方」で自公を歯切れ良く批判 小池書記局長が「日曜討論」で

 このブログ「トヨタで生きる」では、過労死を促進する「働き方改革」一括法案やカジノ実施法案の廃案を呼びかけてきました。「持統天皇も怒っている カジノ法案(衆院内閣委員会で)強行採決」(6月16日アップ)では、「まずパチンコを規制するべきでしょう」などのコメントが寄せられています。

 今必要なのは、両法案の廃案でしょう。6月24日のNHKの「日曜討論」では、そうしたコメント、疑問にも答えるように、日本共産党の小池晃書記局長・参院議員がテンポ早く、歯切れ良く、しかも自民、公明両党に鋭く切り返しました。

 ◆一括法案の「残業代ゼロ制度」(高度プロフェッショナル制度)
 自民党の「働き手にニーズがあるから」との主張について―。

 小池「唯一の(政府の)調査はわずか12人の労働者に聞いただけ。しかも、法案要綱を出す前には誰にも聞いていない。国会で加藤厚労相が『働く人の声を聞かせていただいた』と答弁した直後に、12人のうち9人の話を聞いている。はっきり言ってアリバイ作りです」

 小池「仕事はどんどん押しつけるが残業代は出しませんというのが本音だ。財界の要求に応えた“働かせ放題”“残業代ゼロ制度”ではないか。法案の唯一の根拠、『ニーズがある』ということも崩れた。過労死促進の危険も指摘されている。廃案にするしかない」

技術労働者 20130719
(出勤するトヨタの技術労働者ら=三河豊田駅前)

 ◆カジノ実施法案
 自民党が「経済効果が期待される」とのべたことについて―
 小池「そもそも賭博は刑法で禁止された犯罪です。政府は、なぜ合法化されるのかという根本問題に答えていない」「政府はカジノ経済効果を試算できないと言っている。人のお金を何千万円も巻き上げ不幸にしておいて、なにが成長戦略なのか」

 法案では、カジノへの入場を「週3回」と制限していることについて―
 小池「週3回も行ったら、“入りびたり”です。中央競馬も土日しかやっていない。何の制限にもなっていない」

 小池書記局長は、世論調査で7~8割が森友・加計問題では納得していないとする一方、「働き方改革」一括法案、カジノ実施法案に対しては5~6割が今国会での成立は必要ないとしていると指摘しました。

 その上で、「最優先課題はやはり森友・加計問題の解明だというのが国民世論だ」と強調。疑惑の徹底的な解明のために加計孝太郎・加計学園理事長と安倍首相の妻・昭恵氏らの証人喚問が必要だとのべました。

 それでも自民党、公明党は、カジノ実施法案や「働き方改革」一括法案を強行するのでしょうか。
日本共産党 | コメント(7) | トラックバック(0) | 2018/06/25 19:59

◎沖縄から中学生の「生きる」の訴え

 20数万人の命が奪われた沖縄での地上戦が終って73年目の6月23日(土)。所用で自動車を運転していましたが、NHKラジオで糸満市摩文仁の平和祈念公園で開かれた「沖縄全戦没者追悼式」を聞いていました。

 翁長雄志沖縄県知事が「平和宣言」を読み上げました。膵がんで体調を壊した知事ですが、沖縄に新基地をつくらせないという意志の強さは、いささかも失っていない力強いものでした。

……
 平和を求める大きな流れの中にあっても、20年以上も前に合意した辺野古への移設が普天間飛行場問題の唯一の解決策と言えるのでしょうか。日米両政府は現行計画を見直すべきではないでしょうか。

 民意を顧みず工事が進められている辺野古新基地建設については、沖縄の基地負担軽減に逆行しているばかりではなく、アジアの緊張緩和の流れにも逆行していると言わざるを得ず、全く容認できるものではありません。

 「辺野古に新基地を造らせない」という私の決意は県民とともにあり、これからもみじんも揺らぐことはありません。
……

 「みじんも揺らぐことはありません」とのくだりには思わず胸が熱くなりました。さらに心を躍らせたのが沖縄県浦添市立港川中学校3年生の相良倫子さんの「生きる」と題した詩の全文の朗読でした。

 運転していることを思わず忘れそうになるほどひきつけられました。生命のすべてが躍動するような沖縄で、73年前にあった命が奪われる地上戦。中学生が、こんなにも戦争の愚かさを伝えることができる! なかでも、次のフレーズが強く残りました。

「壊されて、奪われた。/生きた時代が違う。ただ、それだけで。/無辜の命を。」

 「生きた時代が違う。ただ、それだけで」、命が奪われるような時代を、しっかりと受け継ぎ、絶対にくり返さぬ思いを語ったのです。後で知ったのですが、8分近い朗読をすべて暗唱していたというから、さらに驚きました。以下は相良さんの「生きる」の全文です。

……
沖縄県浦添市立港川中学校 3年 相良倫子

私は、生きている。
マントルの熱を伝える大地を踏みしめ、
心地よい湿気を孕んだ風を全身に受け、
草の匂いを鼻孔に感じ、
遠くから聞こえてくる潮騒に耳を傾けて。
 
私は今、生きている。
 
私の生きるこの島は、
何と美しい島だろう。
青く輝く海、
岩に打ち寄せしぶきを上げて光る波、
山羊の嘶き、
小川のせせらぎ、
畑に続く小道、
萌え出づる山の緑、
優しい三線の響き、
照りつける太陽の光。

沖縄 相良倫子さんの詩の朗読
(中学校3年生の相良倫子さんの詩「生きる」の朗読=NHKテレビから)
 
私はなんと美しい島に、
生まれ育ったのだろう。
 
ありったけの私の感覚器で、感受性で、
島を感じる。心がじわりと熱くなる。
 
私はこの瞬間を、生きている。
 
この瞬間の素晴らしさが
この瞬間の愛おしさが
今と言う安らぎとなり
私の中に広がりゆく。
 
たまらなく込み上げるこの気持ちを
どう表現しよう。
大切な今よ
かけがえのない今よ

私の生きる、この今よ。
 
七十三年前、
私の愛する島が、死の島と化したあの日。
小鳥のさえずりは、恐怖の悲鳴と変わった。
優しく響く三線は、爆撃の轟に消えた。
青く広がる大空は、鉄の雨に見えなくなった。
草の匂いは死臭で濁り、
光り輝いていた海の水面は、
戦艦で埋め尽くされた。
火炎放射器から吹き出す炎、幼子の泣き声、
燃えつくされた民家、火薬の匂い。
着弾に揺れる大地。血に染まった海。
魑魅魍魎の如く、姿を変えた人々。
阿鼻叫喚の壮絶な戦の記憶。
 
みんな、生きていたのだ。
私と何も変わらない、
懸命に生きる命だったのだ。
彼らの人生を、それぞれの未来を。
疑うことなく、思い描いていたんだ。
家族がいて、仲間がいて、恋人がいた。
仕事があった。生きがいがあった。
日々の小さな幸せを喜んだ。手をとり合って生きてきた、私と同じ、人間だった。
それなのに。
壊されて、奪われた。
生きた時代が違う。ただ、それだけで。
無辜の命を。あたり前に生きていた、あの日々を。
 
摩文仁の丘。眼下に広がる穏やかな海。
悲しくて、忘れることのできない、この島の全て。
私は手を強く握り、誓う。
奪われた命に想いを馳せて、
心から、誓う。
 
私が生きている限り、
こんなにもたくさんの命を犠牲にした戦争を、絶対に許さないことを。
もう二度と過去を未来にしないこと。
全ての人間が、国境を越え、人種を越え、宗教を越え、あらゆる利害を越えて、平和である世界を目指すこと。
生きる事、命を大切にできることを、
誰からも侵されない世界を創ること。
平和を創造する努力を、厭わないことを。
 
あなたも、感じるだろう。
この島の美しさを。
あなたも、知っているだろう。
この島の悲しみを。
そして、あなたも、
私と同じこの瞬間(とき)を
一緒に生きているのだ。
 
今を一緒に、生きているのだ。
 
だから、きっとわかるはずなんだ。
戦争の無意味さを。本当の平和を。
頭じゃなくて、その心で。
戦力という愚かな力を持つことで、
得られる平和など、本当は無いことを。
平和とは、あたり前に生きること。
その命を精一杯輝かせて生きることだということを。
 
私は、今を生きている。
みんなと一緒に。
そして、これからも生きていく。
一日一日を大切に。
平和を想って。平和を祈って。
なぜなら、未来は、
この瞬間の延長線上にあるからだ。
つまり、未来は、今なんだ。
 
大好きな、私の島。
誇り高き、みんなの島。
そして、この島に生きる、すべての命。
私と共に今を生きる、私の友。私の家族。
 
これからも、共に生きてゆこう。
この青に囲まれた美しい故郷から。
真の平和を発進しよう。
一人一人が立ち上がって、
みんなで未来を歩んでいこう。
 
摩文仁の丘の風に吹かれ、
私の命が鳴っている。
過去と現在、未来の共鳴。
鎮魂歌よ届け。悲しみの過去に。
命よ響け。生きゆく未来に。
私は今を、生きていく。
沖縄 | コメント(2) | トラックバック(0) | 2018/06/24 10:06

◎柏崎刈羽原発 「早期に再稼働」と経団連の中西会長

 5月末に日本経団連会長に就任した中西宏明・日立製作所会長が、早くも原発再稼働へ動いています。経団連の定例記者会見(6月11日)で、前日の新潟知事選の結果を受けて、「安全性が確認された柏崎刈羽原発については早期に再稼働してほしい」とのべました。

 日立は、総事業費が3兆円超といわれる英国への原発輸出をすすめていますが、安倍政権とともに東京電力の柏崎刈羽原発の再稼働へ積極的に動こうとしています。その東電の会長に就任しているのが、中西氏が日立の社長時代に会長だった川村隆氏です。

 かつての上司が会長を務める東電の原発再稼働に、経団連として早期の再稼働を求めたものです。柏崎刈羽原発については、県民の65%が反対(潟日報の世論調査)しており、それを経団連が押し切ろうというものです。

 知事選では、自民党、公明党が支持する前海上保安庁次長、花角英世氏が、立憲民主、国民民主、共産、自由、社民の野党5党と衆院会派「無所属の会」推薦の元県議、池田千賀子氏ら2氏を破り、初当選しました。

 柏崎刈羽原発の再稼働が最大の争点となった知事選で池田氏は、米山隆一前県政の「三つの検証(福島事故原因・事故の健康と生活への影響・避難方法)」を厳格に進めることは基本中の基本とし、「再稼働は認めない」ときっぱり主張し46・2%を獲得して大健闘しました。

柏崎刈羽原発
(東電の柏崎刈羽原発)

 一方の花角氏は、朝日新聞の新潟知事選の候補者アンケートに「どちらとも言えない」とあいまいな答えをしていました。その花角氏、当選すると再稼働について、「当然ありうる。ゼロか1かの予断を持っていない」との考えを示したといいます。

 原発再稼働の安倍政権と自民党に推された花角氏ですから、選挙が終わればこうしたことを平気で語るのでしょう。新潟県だけではなく原発再稼働反対は、日本国民全体の多数です。

 花角氏が当選したとはいえ得票率は49・6%です。県民の65%が反対の声に真摯に向き合うことが必要でしよう。ましてや経団連や東電、日立などの大企業が県民の思いを踏みにじって、再稼働を推進するのは許されないことです。

原発ゼロへ | コメント(1) | トラックバック(0) | 2018/06/23 20:48

◎改ざんした上でのごまかしは許されない

 このブログ「トヨタで生きる」で、「日本共産党の辰巳参院議員 『官邸が法務省に巻きを入れるとは、どういうことなのか?』」をアップ(6月19日)しましたが、朝日新聞の社説(21日付)が、辰巳議員の入手した文書にふれています。

……
 共産党が入手したという文書には、財務省と国土交通省が最初の報告書の公表に先立ち、自分たちに都合のいい記載になるよう、検査院への対応策を協議した様子が書かれている。実際の報告書は、外形上はそれに沿う内容になっている。この経緯についても丁寧に説明し、国民の疑問に答える必要がある。
……

 「今度こそ核心の解明を」と題した社説では、会計検査院が、国会に提出した中間報告では、改ざんした決裁文書を検査院に提出した財務省の行為は、会計検査院法に違反するもので、かかわった職員を特定のうえ、悪質と判断すれば懲戒処分を求めるとしています。

 当然でしょう。独立した検査院に改ざん文書を提出することはあり得ないことです。検査自体が成り立たないからです。改ざんしたことに何のおとがめもないなんてあり得ないことです。

40 辰巳議員 巻きを入れる
(安倍首相を追及する日本共産党の辰巳孝太郎参院議員=6月18日の参院決算委員会)

 日本共産党の志位和夫委員長は21日の記者会見で、森友問題で党が独自に入手した内部文書の意味について次のように指摘しました。

 その1 安倍晋三首相の妻・昭恵氏が森友学園の小学校の「名誉校長」に就任していることが明記された上で、昭恵氏付政府職員(当時)の谷査恵子氏が財務省に優遇措置を求めていると伝えていること。

 その2 財務省理財局と近畿財務局のやりとりの記録を「最高裁まで争う覚悟で非公表とする」と記され、交渉記録の大事な部分を今も隠ぺいし続けていること。

 その3 首相官邸が「法務省に何度も巻きを入れている」と記され、官邸が司法に介入していた疑惑が深まったこと。

 志位委員長は、安倍首相夫妻がかかわった森友・加計学園疑惑では、どの世論調査でも、7~8割が“決着がついていない”と答えていることをあげ、延長国会では徹底解明が必要だとのべました。

80 辰巳資料 昭恵夫人
(日本共産党の辰巳孝太郎参院議員が公表した内部資料=再録)

 その安倍首相と会食した自民党の河村建夫予算委員会委員長は、首相が「もう集中審議は勘弁してくれ」と言ったもので、「なかなかそうもいかないでしょ」と返答したことを明かしました(20日午後10時過ぎ)。

 ところが、翌21日午後に、首相からは「予算委員会よろしくね」という話はあったけれど、「勘弁してくれ」というのはなかったと訂正しました。だれが信じるでしょうか。
安倍政権 | コメント(2) | トラックバック(0) | 2018/06/22 10:37

◎光った2つの勝利 ル・マンとサッカー

 「ル・マン24時間」でのトヨタ自働車の初優勝(6月17日)。サッカーのワールドカップ・ロシア大会での日本の初戦勝利(同19日)。モータースポーツやスポーツで、予想をくつがえすような勝利に日本がわいています。

 なにしろ、トヨタは20回目の挑戦での初優勝であり、サッカーは4年前のブラジル大会では1回も勝てずに敗退したことから、国内ではまったく盛り上がっていませんでした。

 ル・マンでの勝利に、トヨタの豊田章男社長は、うれしさにあふれたコメントをトヨタのホームページに発表しています。「思いっきり走らせてくれてありがとう!」、と。サッカーでも日本選手の果敢な攻め、走りが目立ちました。

8 ル・マン トヨタ
(ル・マンで初優勝したトヨタ自働車)

 豊田社長は、「19回1度も勝てなかった」とこれまでの悔しさを語り、速さだけではなく、強さが必要と強調しています。そのために、同社長が“トヨタの真骨頂”という「改善」を重ねで初勝利にいたったと分析しています。

 2年前は優勝目前でのマシントラブル、昨年は2台がリタイア。部品1つひとつを見直し、改善した結果の勝利といいます。だからでしょう、「改善に終わりはない」と豊田社長は力説します。

 サッカーでは、香川真司選手の鋭いペナルティーキック、大迫勇也選手の見事なヘッドでの勝ち越し、西野朗監督の采配が光りました。

 スポーツは自分たちの国、チームが勝つ事は何よりもうれしいことです。同時に、フェアプレーの精神で全力を尽くしたチーム、選手に拍手を送って讃えたいものです。

 なぜ勝利できなかったのか、欠点は、磨くところは…悔しさをバネにして再挑戦する。それは、トヨタでいう改善でしょうが、終りのないたたかいは、スポーツマンにとって頂点をめざしての限りない挑戦です。

 マラソン男子の世界記録は、2014年9月28日のベルリンマラソンでした。ケニアのデニス・キメット選手が2時間2分57秒で走りました。40年前の1970年代は、2時間8分台です。5分短縮するのに40年もかかりました。夢の2時間を切るのには、どれくらいの時間がかかるでしょうか。

 高峰をめざすスポーツ選手の挑戦は美しい。
その他 | コメント(2) | トラックバック(0) | 2018/06/21 14:50
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