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◎トヨタの社宅、寮前で“モリカケ”問題、高プロ廃案訴え

 過労死まで働かせる「働き方改革」一括法案の強行、森友・加計学園問題で改ざん、隠ぺい、廃棄、虚偽答弁で追い詰められながらも、居直り、居座る安倍政権。日本共産党のトヨタ自動車委員会と豊田市委員会は5月30日、トヨタ自動車の社宅、独身寮が集中する豊田市高岡地域で緊急の訴えを行い、安倍政権の退陣を呼びかけた。

 これには、来年夏の参院選の愛知選挙区予定候補のすやま(須山)初美氏、豊田市議の大村よしのり(来年春の県議選予定候補)、根本みはるの両市議と本多ただひろ市議選予定候補らが参加した。

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(宣伝カーから訴える日本共産党。後方はトヨタの寮)

 高岡地域のメグリア星ヶ丘店前で訴えた。すぐそばには、トヨタの高岡寮のバスセンターがあり、トヨタ高岡工場や堤工場などへトヨタのバスが出る。期間従業員らが手を振って激励する姿が見られた。

 すやま予定候補らは、一括法案の廃案を呼びかけた。安倍政権は、一括法案に「残業代ゼロ制度」(高度プロフェッショナル制度=高プロ)や過労死ラインを上回る「月100時間未満」までの残業の上限規制を盛り込み、31日の衆院本会議で自民、公明の与党は強行可決しようとしている。

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(訴える=左から=本多、すやま、大村、根本の各氏)

 高プロの対象には、「研究開発職」が想定されており、トヨタには、電動化、自動運転化などで多数の労働者が「研究開発職」として働いている。衆院労働厚生委員会の論戦では、適用者は4週間で4日だけ休めば、残り24日は24時間働かされても違法にならないことが明らかになった。

 残業の上限規制からは「研究開発職」が適用除外になっており、際限なく働かされる恐れがある。一括法案は、「働かせ方大改悪法案」であることが明らかになった。

 すやま予定候補は、電通の下請け会社で、裁量労働制で働いた経験を持っている。それだけに、ねつ造したデータで一括法案から裁量労働制を拡大する部分を野党共闘で削除させたことを指摘しながら、一括法案の廃案を訴えた。

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(トヨタのバスセンターでバスを待つ期間従業員ら)

 さらに、「無期雇用に申し込んで、安心して働こう」と期間従業員らに呼びかけた。これは、4月1日から、同じ企業で短期契約を更新して働き、雇用期間が通算して5年を超えた非正規労働者にたいして、無期雇用への転換を企業に求める権利(2012年の労働契約法の改定で)が生まれたからだ。

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(工場に向かう期間従業員らを乗せたバス。激励を送るすやま氏ら)

 また、大村市議や根本市議、本多予定候補らもマイクを握って訴えた。このなかで大村市議は、愛知県政がトヨタや三菱重工、JR東海など大企業応援の県政になっていることを指摘し、日本共産党の躍進で県民本位の県政にしようと呼びかけた。
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日本共産党 | コメント(6) | トラックバック(0) | 2018/05/31 14:35

◎構図そっくり アメフト事件とアベ政治

 「事実を正直に語っていない」「指導者失格」――アメフトの悪質タックル事件で5月29日、監督らが除名処分になり、メディアがこう伝えました。この事件、何かと構図がそっくりだと思いませんか?

 5月6日に東京で行われたアメリカンフットボールの日本大と関西学院大の定期戦。日大選手が関学大選手に悪質なタックルをして負傷させた映像は、テレビなどでくり返し流されました。

 大きな社会問題になり、日大の内田正人・前監督(62)と井上奨・前コーチ(30)、日大の選手がそれぞれ記者会見し、内田氏ら指導者は、悪質なタックルを「指示していない」と強弁。選手は、「監督から ”やらなきゃ意味ないよ” と言われた」と追い込まれてやったとして謝罪しました。

 選手一同が声明文を発表したのは、救いがありました。「監督らの指示に盲目的に従っていた」として、「真の意味でのスポーツマンシップを理解して実践すること、グラウンドではもちろんのこと、日常生活の中でも恥ずかしくない責任ある行動を心がけるなど常にフェアプレイ精神を持ち続けることを全員が徹底することです」としています。

 これに対し関東学生アメフト連盟は29日、東京都内で臨時理事会を開き、内田氏と井上氏を最も重い処分である「除名」にしました、森本啓司専務理事が規律委員会の事実認定について説明し、「内田氏の発言は、自身の関与に関するものについては、おおよそすべてに信用性がないと規律委員会は判断します」と断定しました。

 内田前監督が記者会見で、「指示はしていない」というのは嘘だったと認定したのです。“大岡裁き”だという声が上がるほどの明快な処分でした。

悪質タックル
(テレビ朝日系から)

 このアメフトの事件と並行するように新聞・テレビが報じたのが、安倍政権の国政私物化疑惑の森友学園・加計学園問題でした。改ざん、隠ぺい、廃棄、虚偽答弁がなぜ行われたのか?

 安倍晋三首相夫妻がかかわった“モリカケ疑惑”は、首相を守るために安倍政権が改ざんなどを行ったものであることは、もはや明白です。「事実を正直に語っていない」「指導者失格」――安倍首相を内田前監督に置き換えると構図がそっくりです。

その他 | コメント(2) | トラックバック(0) | 2018/05/30 21:03

◎「ウソつくのも、つかせるのもやめようじゃないですか」

 今や論戦力NO1の国会議員は、日本共産党の小池晃参院議員・書記局長ではないか――そう思ったほど5月28日の衆参両院の予算委員会集中審議で光ったのは小池議員の質問でした。

 安倍首相夫妻が関わる森友学園・加計学園疑惑で、小池議員は安倍首相に迫りました。

 「ウソつくのも、つかせるのもやめようじゃないですか」――と。

 毎日新聞は、集中審議を特集した「クローズアップ2018」で、「首相 説得力欠く」との見出しで、小池議員の質問を3回にわたって引用しました。

 小池氏は「(学園コメント通りなら)架空の面会をでっち上げて利用されたわけだから、首相はカンカンに怒らなければいけない」と挑発したが、首相は「私は常に平然としている」と淡々とかわした。

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(愛媛県の文書を示しながら安倍首相を追及する日本共産党の小池晃参院議員=NHKテレビから)

 「架空の面会」とは、このブログ「トヨタで生きる」で、昨日アップしたように、愛媛県が参院予算委員会に提出(5月21日)した資料のなかに、加計学園が県に報告した記録として、2015年2月25日に加計孝太郎理事長が安倍首相と「面談(15分程度)」したとあることについて、学園側が「実際にはなかった総理と理事長の面会を引き合いに出し、県と市に誤った情報を与えてしまった」などとのコメントを発表したことを指しています。

 毎日新聞は、この後は書いていませんが、小池議員の切り替えしは鋭いものでした。

 小池議員「何が平然としている。野党から追及されると、この場でカンカンになって、血相変えて反論しているじゃないですか」

 時には、質問者にヤジまで飛ばす安倍首相を痛烈に批判したのです。

 朝日新聞は、「疑惑 正面から答えない首相」との見出しを付けた、特集「時々刻々」で、小池議員の質問をこう引用しました。

 小池氏は「首相と理事長の面談が架空のものだとすると、説明のつかないことが多すぎる」と指摘し、首相にこう迫った。
 「みんなで総理をかばうために無理な話をさせるのはやめようじゃないか」

 朝日新聞はさらに、森友疑惑で小池議員が独自に入手した「航空局長と理財局長との意見交換概要」の要旨を紹介。また、「これが今話題の『ご飯論法』ってやつですよ。すり替えて、まともに答えようとしない」。小池晃氏は首相の答弁をこう評した――とも書きました。

 「ご飯論法」について、朝日新聞は次のように解説するほどの念の入れようです。

……
 「ご飯論法」のもとは法政大の上西充子教授のツイートだ。働き方改革関連法案をめぐる加藤勝信厚生労働相の答弁について、朝ご飯は食べたのかとの質問に「(パンは食べたが)ご飯は食べていない」と答えているようなものだと指摘。食事をしたのか聞いているのに「米の飯」は食べていないとずらす答え方が、加計学園問題にも当てはまるなどとネット上で広まった。
……

 ネットで広まった言葉を小池議員は巧みに引用して、逃げ切ろうとする安倍首相を痛烈に批判したのです。小池議員は最後に締めくくりました。

 「資料は包み隠さず提出する。すべての関係者に国会で正直に話してもらう。そして安倍内閣に総辞職を求めて質問を終わります」

小池追及2 20180528
(安倍首相の昨年2月の答弁を示しながら追及する日本共産党の小池晃参院議員=NHKテレビから)


             ◇

 この日の日本共産党の質問について「しんぶん赤旗」(5月29日付)は次のように伝えています。

 衆参両院の予算委員会は(5月)28日、安倍晋三首相と関係閣僚が出席し、集中審議を行いました。日本共産党は、学校法人「森友学園」との国有地取引について会計検査院や国会をごまかすため財務省理財局と国土交通省航空局が昨年9月に“口裏合わせ”をしていたことを示す政府の内部文書を明らかにしました。

 参院予算委員会で小池晃書記局長が示し、衆院予算委員会で宮本岳志議員がさらに詳しく追及しました。安倍首相は、文書があるかどうか「調べてみたい」と答弁しました。

 文書名は「航空局長と理財局長との意見交換概要」で、党国会議員団が独自入手したもの。昨年9月7日午前9時15分から40分間、理財局の太田充局長と中村稔総務課長、航空局の蝦名邦晴局長と金井昭彦総務課長が検査院、官邸・与党、野党などへの国会対応を協議しました。

 この会合について太田局長は「いろんな意味で意思疎通を図ろうと思って対応したのは事実」と述べ、蝦名局長も「いろいろな情報交換をした」と認めました。

 当時、検査院が国有地約8億円値引きの根拠となったごみの総量や見積もり額を調べていました。宮本氏は、文書で、太田局長が「少なくとも(ごみの)『トン数』は消せないのではないか」と話していると紹介。

 太田局長が「トン数」と述べたのは「検査院から事前に報告書案を見せられていたからではないか」と質問しました。太田局長は「質問通告がなく、答えようがない」と“見ていない”と否定できず、委員会室が騒然となりました。

 検査院は憲法と会計検査院法で「内閣に対し独立の地位を有する」とされています。小池氏は「財務省と国交省の局長が(検査院の)報告への介入を密談していた。重大な問題だ」と批判しました。

 小池氏は、官邸に対して太田局長が「まずは寺岡(光博官房長官秘書官)を通じて官房長官への対応をするのが基本」と述べたと記されているとも指摘。宮本氏が「最初から菅義偉官房長官が関与して、隠ぺいや改ざんを行ってきたのではないか」と追及すると、安倍首相は「推測であり、そんなことはない」と否定しましたが、その根拠は示しませんでした。

 小池氏が「政府の文書なのだから政府の責任で徹底的に調査すべきだ」と求めると、安倍首相は「どこが作ったか、本当にあるのか調べてみたい」と答えました。

 宮本氏は「改ざんも隠ぺいも、すべて安倍政権を守るために行われてきた。首相は潔く辞職すべきだ」と求めました。
安倍政権 | コメント(2) | トラックバック(0) | 2018/05/29 16:24

◎安倍「首相動静」の「空白」

 安倍首相が「腹心の友」と呼ぶ加計孝太郎氏が理事長を務める加計学園。4月から愛媛県今治市に獣医学部が開設されましたが、その選定をめぐって政治問題になっています。今日5月28日には、安倍首相も出席する衆参の予算委員会で同問題をふくめて集中審議が開かれます。

 なかでも愛媛県が、参院予算委員会に提出(5月21日)した資料のなかに、学園が県に報告した記録として、2015年2月25日に加計孝太郎理事長が安倍首相と「面談(15分程度)」したとありました。首相からは「『そういう新しい獣医大学の考えはいいね。』とのコメントあり」と記載されていました。

 安倍首相は5月22日、「ご指摘の日に加計孝太郎理事長と会ったことはございません。念のために昨日(21日)、官邸の記録を調べたところですが、確認できませんでした」と面会を否定しました。

 学園側も26日、「実際にはなかった総理と理事長の面会を引き合いに出し、県と市に誤った情報を与えてしまった」などとのコメントを発表しました。

 真実はどうなのか? 2015年2月25日の「首相動静」を調べてみました。「首相動静」は、時事通信社の配信を新聞各社が使用しており、新聞各社は、短く刈り込んでいます。

25 安倍首相動静
(安倍首相の動静・2015年2月25日、時事通信社)

 この日安倍首相は、午前9時から衆院予算委員会に出席していました。午後1時から再開された予算委員会に出席しますが、午後2時に途中退席し、首相官邸へ。午後2時33分から同52分まで、米シンクタンク外交問題評議会のハース会長と面会します。

 この後、毎日新聞とのインタビュー、谷垣禎一自民党幹事長との会談、「戦後70年談話に関する有識者会議」への出席、各府省庁の副大臣との会食…などと続きます。

 面会やインタビューなどの間に、28~47分の「空白」時間が3回あります。会食時間は1時間半ほどにおよんだことがわかります。首相と加計氏が「面談(15分程度)」することは、「空白」時間や会食中に途中退席してすることは十分可能でしよう。

 「首相番の記者は主に官邸の正面玄関から入る面会者を確認する。官邸には複数の出入り口があり、その全てを確認できているわけではない。また、官邸や公邸、東京・富ケ谷の私邸で記者に分からないようにする『極秘会談』も過去にたびたび行われてきた」(朝日新聞、5月23日付)

 今日の集中審議で、首相と加計氏との「面談(15分程度)」の真実は、明かになるのでしょうか?
安倍政権 | コメント(2) | トラックバック(0) | 2018/05/28 09:46

◎トヨタ労組評議会 会社役員が経営内容説明へ

 トヨタ労組(6万8000人)は、大会に次ぐ決議機関である「評議会」に、会社役員を招いて経営内容を説明する場を、5月31日に開く評議会から新たに設けることを組合の「評議会ニュース」で明らかにしています。

 評議会は、評議員(組合員100人に1人)と役員、専門部員で構成しています。春闘結果の妥結や同盟罷業(ストライキ)、労働協約の締結・改廃などを審議し、決定する重要な場です。

 こうした決議機関に会社役員が出席するのは、労働組合としては異例です。

カバハウス (2)
(トヨタ労組が入るカバハウス=豊田市)

 これまでトヨタ労組は、1年間に3回開く「労使懇談会」で、豊田章男社長ら全役員が出席し、組合が質問(提言)し、会社が回答する形式で開いてきました。今後は、労使懇談会を原則年1回とし、それに代わって評議会に会社役員が出席するというものです。

 そのねらいについて組合は、「労使がさらに本音の議論を実施し、課題解決につなげたい。組合員の関心事項について会社からタイムリーに情報共有いただくという思いから」(評議会ニュース)としています。

 5月31日の評議会には、白柳正義専務役員が18年3月期決算について、宮内一公プレジデント(専務役員)が「生き残りをかけたTC(トヨタ コンパクト)カンパニーの取り組み」について説明する予定としています。
労働組合 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2018/05/27 12:06

◎ねらわれるトヨタの「研究開発職」

 安倍政権と自民党、公明党は維新などとともに、衆院厚生労働委員会で5月25日、「働き方改革」一括法案を強行可決しました。今国会(6月20日まで)に何がなんでも成立させようというものです。

 「過労死を増やすもの」との全国過労死を考える家族の会などの強い反対を押し切りました。東京家族の会の中原のり子さんは、小児科医師だった夫が夜もなく休日もない働き方で過労自殺しました。「法案を廃案に」と訴えています。

 一括法案には、過労死ライン(月80時間)を上回る「月100時間未満」までの残業の上限規制や「残業代ゼロ制度」(高度プロフェッショナル制度=高プロ)などが盛り込まれているからです。

働き方 強行採決
(衆院厚生労働委員会で強行可決された「働き方改革」一括法案=5月25日)

 一括法案のなかで「研究開発職」は、今回の残業の上限規制から適用除外されており、いくらでも働かされる恐れがあります。また、高プロの対象業務には、年収1075万円以上の金融ディーラーやコンサルタントなどとともに、「研究開発職」が想定されています。

 トヨタ自働車は今、自動運転化、電動化、コネクテッド化など自動車産業の「100年に1度の大激動期」といって、エンジニア(「研究開発職」)のヘッドハンティングをすすめています。

 実際、このブログで紹介したように、昨年夏には「シリコンバレーより、南武線エリアのエンジニアが欲しい。」というポスターを、電機大手の研究所が集中する南部線(神奈川県~東京都)沿線に張り出しました。

テクニカルセンターの夜
(トヨタの技術者らが働く夜のテクニカルセンター=豊田市)

 トヨタの18春闘の労使協議会(2~3月)では、トヨタの寺師茂樹副社長が、「生き残りをかけた技術開発」と題して主張。1兆円を超える研究開発費を投じること、大幅な開発効率とスピードアップが必要であること、組合員へのお願いとして、「『革新』無くして『創造』無し」などと訴えました。

 「研究開発職」の仕事ぶりが、これからのトヨタを左右するというものです。そうした「研究開発職」が、残業の上限規制から適用除外になり、高プロの対象にされるならば、家族の会が訴えるように過労死を増やすものになるでしょう。

 トヨタでは、これまでわかっているだけでチーフエンジニアら5人が過労死認定を受けています。トヨタ労組は、「過労死ゼロ宣言」をしています。「働き方改革」一括法案は、参院で必ず廃案に追い込みましょう。

職場は今 | コメント(4) | トラックバック(0) | 2018/05/26 10:23

◎森友問題 2度の“神風”で8億円値引き

 安倍晋三首相は5月25日、プーチン露大統領と会談するためにロシア入りしました。安倍首相が昭恵夫人と手をつないで飛行機から降りてくる様子がテレビに流れました。

 財務省は、佐川宣寿理財局長=当時=が「廃棄した」と国会答弁した森友学園との交渉記録(900ページ)と改ざん前の決裁文書(3000ページ)を23日に提出しました。

 これによって森友問題の構図が鮮明になりました。“神風が吹いた”と詐欺などの罪で起訴された森友学園の理事長=当時=の籠池泰典被告(65)が語っていたように、森友学園の小学校の名誉校長に就任していた昭恵夫人のかかわりが明確になったのです。

 1度目の“神風”は、2014年4月25日、籠池氏と妻の諄子被告(61)が、昭恵夫人を大阪府豊中市の小学校建設予定地に案内したことによって吹きました。財務省近畿財務局が財務省と相談した「本省相談メモ」に、こうありました。

 「本年4月25日、安倍昭恵総理夫人を現地に案内し、夫人からは『いい土地ですから、前に進めてください。』とのお言葉をいただいた」

 その3日後の28日、財務局を訪れた籠池氏は、売買交渉が難航していたために、昭恵夫人と籠池夫妻の3人で一緒に撮影した写真を見せたのです。この後、財務局が森友学園に売払いを前提とした貸付契約に協力することを伝えたのです。

森友 小学校用地
(昭恵夫人が「いい土地ですから、前に進めてください」と語ったといわれる森友学園の小学校建設予定地=大阪府豊中市野田町=グーグルアースから)

 2度目の“神風”が吹いたのは、このブログ「トヨタで生きる」で昨日アップしたように、昭恵夫人付きの秘書の谷査恵子氏が2015年11月10日に財務省国有財産業務課に電話したことです。交渉記録には、こうありました。

……
 谷氏「夫人の知り合い(注、籠池夫妻)が近財管内の国有地で5月に定期借地契約を締結。社会福祉法人同様、優遇を受けられないかと夫人に照会があり、問い合わせた。学校法人に拡大されるなど今後の方針を教えていただきたい」
……

 日本共産党の志位和夫委員長は24日の記者会見で、2度の“神風”が吹いたことによって8億円の値引きになったと指摘。「森友問題は『総理夫人案件』だったことが全体を通じてはっきりした」と語り、昭恵夫人ら関係者の国会招致を主張しました。
安倍政権 | コメント(2) | トラックバック(0) | 2018/05/25 11:11

◎森友学園問題で950ページの交渉記録を提出

 隠ぺい、改ざん、廃棄…1国有地の売買をめぐって、なぜ財務省はこんな犯罪的なことをくり返してきたのか? 何があったのか? どんな力が働いたのか?

 安倍内閣は5月23日、国有地を8億円も値引きした森友学園問題で、財務省の佐川宣寿理財局長=当時=が「廃棄した」と国会答弁した森友学園との交渉記録と改ざん前の決裁文書を提出しました。

 交渉記録は950ページ、改ざん前の決裁文書は約3000ページに上ります。交渉記録からは安倍首相の妻・昭恵氏の関与が浮きぼりになります。

 森友問題のキーマンで、詐欺などの罪で起訴された籠池泰典被告(65)と妻の諄子(じゅんこ)被告(61)は、10カ月近くにわたり勾留されたままです。

 もう1人のキーマンで、昭恵夫人の秘書だった谷査恵子氏は、異例の栄転といわれてイタリアの日本大使館1等書記官として赴任しています。これらのキーマンは、昭恵夫人とともに交渉記録に登場してきます。

 日経新聞(24日付)の「『森友学園』を巡る交渉記録の要旨」から、キーマンの言動を抜き出してみると――。

30 森友交渉記録
(日経新聞24日付の「『森友学園』を巡る交渉記録の要旨」から)

……
 (2015年7月)31日 籠池諄子氏(夫人)「小学校開設は安倍首相、首相夫人、自民党幹部も認識している(何かあれば、いつでも相談できる)」

 11月10日 首相夫人付職員の谷査恵子氏が財務省国有財産業務課に電話。谷氏「夫人の知り合い(注、籠池夫妻)が近財管内の国有地で5月に定期借地契約を締結。社会福祉法人同様、優遇を受けられないかと夫人に照会があり、問い合わせた。学校法人に拡大されるなど今後の方針を教えていただきたい」

 12日 財務省理財局「学校施設を対象とするものではない」

 谷氏「了解。本件は森友からの照会を受けてしまったもの。財務省がよく対応してくれると理解しているが、何点か確認させて。(1)土壌汚染や地下埋設物の撤去期間について、貸付料を免除してとの要望であるが、これは契約書に免除請求しないと明記されており、難しいと思うが、一般的な取り扱いなのか。

(2)土壌汚染や地下埋設物の撤去費用について15年度中に大阪航空局が支払うことになっていたが、17年度まで払えないと言っているが、どういうことか」

 理財局「現行ルールで最大限の配慮をして対応しているが、なかなか理解してくれない。(1)は貸し付ける以上、適切な対価が必要。(2)はなるべく早期に返還すると説明したが、予算措置が前提で16年度になる」

 谷氏「分かった。先方にも伝えておきたい」
……

 安倍首相は、改ざんが行われる前の2017年2月17日の衆院予算委員会で、こう答弁しました。

 「私や妻が関係していたということになれば、それはもう間違いなく総理大臣も国会議員も辞めるということははっきり申し上げておきたい」

 国会は、5月28日(月)に集中審議を行います。安倍首相は、どう答えるのでしょうか?
安倍政権 | コメント(4) | トラックバック(0) | 2018/05/24 19:25

◎過労死促進の「働き方改革」法案の衆院強行は許されない

 安倍政権と自民、公明の与党は、維新なども巻き込んで、同政権が今国会で最重要法案と位置付けている「働き方改革」一括法案を5月23日(水)にも衆院厚生労働委員会で強行採決しようとしています。

 6月20日の会期末まで1カ月を切り、森友・加計学園問題で安倍首相の進退が問われるなかで、重要法案を一気に強行採決した上で、逃げ切ろうという構えです。

 しかも、残業の上限規制や「残業代ゼロ制度」(高度プロフェッショナル制度=高プロ)などを盛り込んだ一括法案は、過労死を促進することがいっそう明確になってきている時だからです。

 衆院厚生労働委員会は22日に、参考人質疑を行いました。全国過労死を考える家族の会の寺西笑子会長は、「労働者はまじめで責任感が強いが生身の体です。本人が望んでも周りが止めなければならない」とのべ、高プロの削除を訴えました。

 このブログ「トヨタで生きる」(「過労死ゼロこそ 『働き方改革』法案を強行するな」、5月17日アップ)に、「過労死なんて、しない。俺は120h/M働いても死なない。それが数年続いても」とのコメントが寄せられています。

 寺西さんの夫、彰さん(死亡当時49歳)は、京都市内で飲食店を経営する会社の店長を務めていました。不況の影響による売上げ減少の中で、年間3000時間を超える長時間労働と社長のパワハラ・左遷人事によってうつ病を発症して1996年、自殺しました。

 「本人が望んでも周りが止めなければならない」というのは、寺西さんの痛切な体験です。だからこそ、過労死を促進する残業の上限規制や高プロは成立させてはならないのです。

 この日にまた、東京と千代田区の日比谷野外音楽堂で、一括法案の強行採決阻止を訴える集会が労働弁護団の主催で開かれ、1800人が参加しました。集会では、愛知や大阪など各地と中継でつなぎ、決意を交流しました。

高プロ反対 内野さん
(高プロはいらない、と名古屋で開かれた集会=5月22日)

 NHKの日曜討論(5月20日)では、日本共産党の小池晃書記局長が過労死を考える家族の会の訴えを取り上げ、法案の白紙撤回を主張しました。討論では、厚生労働省が法案作成の前提となる事業所データをねつ造し2割強を削除したことが問題になりました。

 自民党の萩生田光一幹事長代行は、「(調査数)全体のパイ(割合)で見ると法案審議は進められる。何としても成立させたい」強弁しました。

 これに対し小池書記局長は、「2割も間違っていたら、普通は残りも信用できない。『法案の出発点だ』としていたデータが間違っていたのだから、出発点に戻るしかない。法案は白紙撤回し、労政審(労働政策審議会)に差し戻して、議論をし直すべきだ」と迫りました。

 また、法案内容についても「問題だらけだ」として、残業時間の上限規制といいながら、「月100時間未満」まで認めているのは、は過労死基準(月80時間)を超える「過労死合法化」であると指摘しました。

 また、高プロについても、労働者を労働時間規制から外すことで深夜も時間外も割り増し賃金が支払われない“残業代ゼロ”にし、実労働時間を管理しなくなるため過労死認定すら困難になる「過労死促進法」だと厳しく批判しました。

 司会者がNHKの最新世論調査で、法案に「反対」が28%、「賛成」が16%の一方、「どちらとも言えない」が46%にのぼり「理解が進んでいない原因は」と問いかけました。

 萩生田氏や公明党の高木陽介幹事長代理は、「丁寧に説明する」などと答えるだけで、残業代ゼロの根本は何ら変わらない、維新などとの“法案修正”を口実に「審議にご協力を」とのべました。

 小池書記局長は、「『理解が広がっていない』『丁寧に説明する』と言うなら、法案の議論を続けるしかない。週明けに強行採決するなんてありえない話だ」と指摘。高プロの法案削除を強く求めました。

 さらに、週15時間・月45時間・年間360時間を残業時間上限だとした大臣告示は、厚労省の検討会が「残業時間が月45時間を超えると、脳・心臓疾患の発症が高まる」としたことに根拠があると力説。「大臣告示を守らせるために、これを法制化すべきだ」とのべました。

 そして、連続11時間の休息時間を確保する「勤務間インターバル制度」の導入も要求。過労死を考える家族の会はその実現を求めており、「本当の働き方改革と言うなら、そうした声に応える議論をしっかり時間をとって徹底的にやるべきだ」と迫りました。
過労死 | コメント(7) | トラックバック(0) | 2018/05/23 09:42

◎安倍首相、友人の獣医学部新設に「いいね」と相槌

 「ひとつ嘘をつくと、20の別の嘘をつかなければならなくなる」――「ガリヴァー旅行記」の著者として有名なジョナサン・スウィフトの言葉といいますが、また、この言葉を思い出しました。

 安倍晋三首相が、友人の加計孝太郎氏が理事長を務める学校法人「加計学園」(岡山市)の獣医学部(愛媛県今治市)の新設を知ったのは、国家戦略特区諮問会議で学園が学部設置の事業者に決まった昨年(17年)1月20日だったという国会答弁が虚偽だった疑いが5月21日、明らかになったからです。

 愛媛県は同日、参院予算委員会に官邸や学園などとの面会記録を提出しました。記録は、15年2~4月にかけて県地域政策課が柳瀬唯夫首相秘書官(当時)や学園幹部、今治市の担当者らと面会した際の文書です。

 柳瀬氏の参考人質疑(5月10日)をうけ、参院予算委員長が国政調査権に基づき県に要請していたものです。

80 首相「いいね」


 学園が県に報告した記録には、2015年2月25日に加計孝太郎理事長が安倍首相と15分ほど面談したとあります。

 そこには、加計理事長が首相に、「今治市に設置予定の獣医学部では、国際水準の獣医学教育を目指すことなどを説明。首相からは『そういう新しい獣医大学の考えはいいね。』とのコメントあり」と記載されています。

 安倍首相が獣医学部の新設を知ったという日から2年も前に加計氏と会って、「いいね」と相槌を打っていたことになります。

 安倍首相は、昨年7月24日の衆院予算委員会で、加計氏から「獣医学部をつくりたい、さらには今治市に、といった話は一切ございません」と答弁していました。今年4月11日の衆院予算委でも「加計さんから獣医学部新設について相談や依頼があったことは一切ない」と断言していました。

 愛媛県は、他にも柳瀬元秘書官との新たな面会記録なども提出しています。

 首相の虚偽答弁の疑いが明らかになったことについて、日本共産党の小池晃書記局長は、次のように語りました。

 「(獣医学部新設の)出発点は、まさに2015年2月25日の加計氏と安倍首相との会談だ。首相が『いいね』と答えたことで、すべての話が始まった。だから『加計ありき』どころか『安倍ありき』だということがはっきりわかる。加計氏、柳瀬氏の証人喚問と中村時広愛媛県知事の参考人招致が必要だ」
安倍政権 | コメント(2) | トラックバック(0) | 2018/05/22 15:50
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