FC2ブログ

◎「沖縄 17」② 座り込み4999日

 2017年暮れの沖縄旅行では、①安倍政権によって新基地建設が強行されている名護市の辺野古テント村、②ヘリパッド建設が強行された東村高江、③戦前の沖縄戦の激戦地・糸満市の平和記念公園にある平和の礎(いしじ)に行こうと思っている。後はノープランで現地へ行ってから決めようと思った。

 12月25日(月)、辺野古へ向かった。辺野古漁港にあるテント村へ行く。この日は、2004年4月19日に座り込みが始まってから、4999日目だった。あと1日で5000日を迎える。13年余の座り込み。その粘り強さに感嘆する以外にない。

テント1
(辺野古のテント村。座り込み4999日と書いた看板がある)

テント2
(テント村の中)

 翌26日には5000日目を記念して、米軍キャンプシュワブのゲート前で集会が開かれると聞いた。後で知ったが、500人が参加し、名護市の稲嶺ススム市長が駆けつけ、こう訴えたという。

 「子や孫に恥ずかしくない行動をしようという強い信念が私たちを支えている。来年2月の名護市長選は絶対に勝たなければならない。民意を改めて日米両政府に示そう」

 名護市長選挙は、1月28日(日)告示、2月4日(日)に投票される。菅義偉官房長官は12月29日、名護市に入り、辺野古の3地区の区長と面会し、18年度予算に1億2000万円の補助金を計上したことを説明したという。

 沖縄県や名護市の頭越しに、補助金を投入するというのだ。国民の血税で新基地の建設を強行しようという安倍政権。なんという卑劣な手法だ。権力を傘に、何がなんでも新基地を建設しようとしている。

 同じ29日、日本共産党など県議会与党3会派と保守・中道の政策集団「新しい風・にぬふぁぶし」が呼びかけた「緊急全県議員集会」が、名護市内で開かれた。

 翁長雄志知事が激励し、「オール沖縄」の国会議員、県議、市町村議110人が参加。「相手は国。議員団、県民の総ぐるみの結集を図らなければ激戦は勝ち抜けない」と、全県議員が総力をあげることを確認した。


 当面の政治決戦である名護市長選に向けて、年末は激しい動きになっているのだ。それはさておきテント村では、常駐している女性が、毎年訪れ、カンパをしていく私のことをよく覚えていてくれた。「また今年も来てくれましたね。いつもご支援、ありがとうございます」と言われた。

テント5
(辺野古の海。向こうが米軍キャンプシュワブ)

 彼女に、この1年の辺野古の状況を聞いた。3カ所から護岸工事が進められているという。安倍政権は、既成事実を作り上げ、県民や国民に運動をあきらめさせようという作戦のようだ。

 工事全体から見るとまだ1%にも満たないそうだ。まだまだ、国民世論に訴えると決意を語ってくれた。私も、愛知県、豊田市から支援の声を広げます、と決意をのべた。

テント3

テント4


 海岸へ回ってみると、ここからは米軍キャンプシュワブだと仕切ったフェンスに、全国から寄せられたたくさんの横断幕やバナーがくくってあった。「ジュゴン・海ガメ・青サンゴのいる辺野古の海をこわすな」「誇りです 基地に頼らず実績つくる稲嶺名護市長」…熱い連帯の思いが込められていた。
スポンサーサイト



沖縄 | コメント(2) | トラックバック(0) | 2017/12/31 18:50

◎「沖縄 17」  10回目の思い ①

 年末に恒例の沖縄旅行へ行った。最初に行ったのは2008年だから、今年17年で10回目になる。毎年、新しい発見があり、ますます知りたいことが増えていく。

辺野古の海 2017
(辺野古の青い海が埋め立てられようとしています)

 このブログ「トヨタで生きる」に、毎年、沖縄リポートをアップしてきた。たとえば13年12月30日。仲井真弘多沖縄県知事(当時)が、安倍晋三首相と会談(12月25日)し、名護市・辺野古の海を埋め立てることを事実上、承認したことを書いた。

 2日後の27日、正式に承認した知事に、沖縄県民は怒りをもって県庁前で集会を開いた。その場所に私はいた。知事に対する「裏切り」と書いたプラカードや、県民の気持ちを表した「屈しない」というプラカードであふれていた。

 この後、1000人の参加者は、県庁ロビーを埋め尽くした。県民の激しい怒りを膚で知った。私はこう書いた。

県庁ロビー 131227
(仲井真弘多沖縄県知事の裏切りに、県庁ロビーを埋めた県民=2013年12月27日)

 「正直なところ沖縄の問題は、自分の中ではまだ『小指の痛み』でしかない。『全身の痛み』と感じるまで沖縄へ通おうと思った」

 翌年(14年)秋の知事選で、県民は翁長雄志沖縄県知事を誕生させるという快挙を成し遂げた。翁長氏は、自民党沖縄県連幹事長を務めた保守だった。保守から革新まで「オール沖縄」が結集した。戦後の沖縄の歴史のなかで初めてのことだった。

 14年12月の衆院選挙では、4つの小選挙区すべてで「オール沖縄」が完勝。16年の参院選挙での勝利で、知事、衆参合わせて6議席すべてが「オール沖縄」が占めるようになった。民意は明白であり、安倍政権の新基地建設にノーを突き付けた。

 しかし、安倍政権はあらゆる手段を使って辺野古の海を埋め立ている。今回の沖縄旅行で、辺野古のテント村へ行った。「座り込み 4999日」の看板を見て感動した。あと1日で5000日!

4999

あきらめない



 何と13年余も座り込んでいるのだ。「勝つ方法はあきらめないこと」の看板もあった。安倍政権が、どんな強権を使っても新基地はつくらせないという県民の思いに胸が熱くなった。正月をはさんで10回目の沖縄リポートを続けたい。
沖縄 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2017/12/30 18:27

◎トヨタなど無期雇用転換逃れ7社

 このブログ「トヨタで生きる」では、トヨタ自動車が期間従業員の“無期雇用転換逃れ”をしていることを何度もアップしてきました。

 厚生労働省は12月27日、トヨタなど大手自動車メーカー10社について、期間従業員を期限の定めがない契約に転換する「無期転換」に関する調査結果を発表しました。

 それによると、7社が再契約までに6カ月以上の空白期間を設ける「クーリング」と呼ばれる仕組みを使って無期転換できないようにしていることが判明しました。無期転換が可能なのは2社だけで、もう1社は再雇用をしていませんでした。

 「しんぶん赤旗」は、29日付でこの問題を1面トップで大きく取り上げています。記事と日本共産党の小池晃書記局長の談話を紹介します。

20 トヨタ 期間従業員バス
(期間従業員らを乗せたトヨタのバス=トヨタ堤工場で)

……
 自動車大手の“無期転換逃れ”は、日本共産党の小池晃書記局長が11月30日の参院予算委員会でトヨタ自動車の実例を取り上げ、実態調査と指導、脱法行為を許さない法改正を求めていました。

 無期転換は、有期契約が通算5年を超えた労働者が希望すれば、無期契約に転換できる制度。2013年4月施行の改正労働契約法で定められました。

 ただし、6カ月以上の空白期間があれば期間を通算しない「抜け穴」があるため、自動車メーカーなどが悪用して“無期転換逃れ”をはかっています。

 今回の調査で7社のうち6社は、改正労働契約法を受けて、それまで1カ月などとしていたクーリング期間を6カ月に変更したと回答。“無期転換逃れ”のため契約を変更したことが分かりました。

 同省は、クーリング後の再雇用を約束していないとして、「無期転換を避けるための雇い止めとは判断できない」(労働関係法課)と説明していますが、安定雇用という法改正の趣旨に反する自動車メーカーと厚労省の姿勢が問われます。


 日本共産党の小池晃書記局長の話 自動車大手の大半で脱法行為が確認されたのは極めて重大であり、厳しい指導が必要だ。厚労省は再雇用を約束していないから問題ないというが、トヨタでは、非正規労働者に6カ月後には戻れることを説明していることを私の質問で取り上げた。

 こういうやり方は「望ましくない」としてきた厚労省の答弁にも反する。これでは企業は非正規のままいつまでも使い続けられる。無期転換ルールの脱法行為を許さないために、クーリング規定を削除するなど法改正にも踏み出すべきだ。
……
期間従業員 | コメント(5) | トラックバック(0) | 2017/12/29 11:36

◎レクサスLS 11年ぶりのモデルチェンジ

 レクサスのフラッグシップ、LSが11年ぶりにモデルチェンジ(10月19日)した。最近、ショールームで実物を見た。横から見ると5235mmの全長は、さすがに大きい。

 クラウンの全長(4970mm)よりも265mmも長い。今回のモデルチェンジで5代目というが、3代目まではセルシオの名前だった。ガソリン車のLS500とハイブリッド車のLS500hの2モデルがある。

 価格は? と見ると、1802万円。クラウンよりも1000万円ほど高い。かつて、「いつかはクラウン」とのキャッチコピーで、頑張れば手が届くともいわれた。LSは本当の富裕層しか買えなくなった。

LS500h


 たまたま4代目LSシリーズのLS600h、600hLのカタログが手元にある。レクサス店へ行って5代目のカタログをと請求するには勇気が必要だ。じろっと見つめられそうな気がする。

 書店で「レクサスLSのすべて」を買った。おもしろかったのは、このなかに、「レクサス先進安全技術体験レポート」があったことだ。高級車になればなるほど、安全技術は満載されている。

 体験レポートでは、65kmで走っていると、前方に後姿の歩行者のダミーが立っているのが見えるという設定だ。まず、ヘッドアップディスプレイが、歩行者の位置を光の矢印で表示し、注意を喚起する。

 次に、回避操作がされないとブザーの警報が鳴る。さらに、急ブレーキが掛けられないと、自動ブレーキの出番だ。「あぁ、もうぶつかる! と観念した刹那、ガツンと強めのブレーキを掛け、急減速を始めたLS」

 「しかし、ブレーキだけでは止まり切れないと判断するや、軽く手を添えていた手の中でステアリングがクイッと45度ほど回り、左ドアミラーが歩行者をかすめるようなぎりぎりの距離で回避しながら、反対車線にはみ出すこともなく無事停止した」

 迫力ある描写で、LSの安全技術を伝えている。LSにはほかにも安全技術がたくさんあり、世界で最もすすんだ「自動運転レベル2」と評価している。

 クルマの先進技術は、まず高級車から始まる。それが中級車から軽自動車へと広がっていく。6年ほど前は、エアバックもなく、バックする時には後方を写すディスプレイなどもなかったクルマに乗っていた。

 3代目プリウスに買い替えると、当たり前のように装備されている。LSの安全技術も、普通のクルマに搭載されるようになれば、クルマの安全性は飛躍的に高まってくるだろう。
トヨタ車 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2017/12/28 16:10

◎トヨタのテストコース 日本共産党の大村市議が豊田市議会で質問

 日本共産党の大村よしのり市議は、12月市議会の一般質問(12月6日)で、トヨタ自動車のテストコースを軸とした豊田・岡崎地区研究開発施設用造成工事について取り上げました。

 大村議員は、「県が行う土地の造成工事がすすみ、工事そのものと、トヨタ自動車に土地が引き渡された後もふくめて、該当区域の自然環境の保全が求められます」として次のように質問しました。日本共産党豊田市委員会の機関紙「豊田民報」(12月17日付)から転載させてもらいました。

……
 工事の進捗についての大村市議の質問に対して、答弁では、◆東工区…本年10月末で68%の進捗率 ◆中工区…本年8月に工事完了、今年度中にトヨタに引き渡す。◆西工区…本年9月に着工し3%の進捗率。◆全ての工区が2020年度に完了予定。◆トヨタの本体工事は2025年度までに整備予定。
と答えました。

70 テストコース位置 愛知県HP
(トヨタのテストコースがつくられる場所=愛知県のホームページから)

 大村市議は、テストコースへの多数の通勤車による周辺道路の渋滞対策を求めました。
 答弁では、◆通勤者数3850人、車3700台を想定しているとしながらも、◆道路整備で渋滞対策はとれているという認識を示しました。

 大村市議は、環境アセスメントの評価書にもとづき、事業区域内の森林・谷津田(やつだ)の保全対策を求めました。

 答弁では、◆維持管理する水田は8.8㌶。◆谷津田(やつだ)の維持管理については、土地引き渡し後にもトヨタがとりくんでいく。作業者は検討中。◆動植物に配慮しながら、水田内の水管理や畦の草刈りを適切に行っていく。
 と答弁しました。

テストコース2 愛知県HP
(トヨタのテストコース=愛知県のホームページから)

 大村市議は、事業区域内にある花山湿地周辺に愛知県のレッドリストに掲載されている絶滅危惧種が存在すると指摘。花山湿地の保全を提起しました。答弁では、◆レッドリストのキキョウ、マツムシソウが存在する。◆移管後、森林・谷津田里山の整備維持管理計画書にもとづきトヨタにより事業の管理がなされると答え、トヨタにより保全されるという認識を示しました。

 大規模に森を伐採した造成工事により、イノシシ・シカの農産物への獣害被害が増大していると大村市議は指摘。愛知県農業総合試験場などが開発した捕獲用の囲い罠「おりべえ」等による対策を提案しました。答弁では、◆下山地区の被害額がこの3年間で2300万円余になる。◆これからも、獣害対策への支援を行ってゆく。「おりべえ」の効果については検証している。と答えました。
……
決算・経営計画 | コメント(0) | トラックバック(0) | 2017/12/27 18:47

◎「子どもたちへの最大のプレゼントは、核兵器のない平和な地球」

 クリスマスを前にした12月23日(土)、豊田市駅前で「子どもたちへの最大のプレゼントは、核兵器のない平和な地球です」と訴える人々。豊田地域原水協が主催したもので、核兵器廃絶を求める「ヒバクシャ国際署名」を呼びかけました。

 同時に、安倍政権による憲法9条改憲に反対する、全国3000万人を目標にした署名も訴えました。サンタに扮したのは、日本共産党の大村よしのり市議です。

 大村市議の父は、戦前、徴兵され、地獄のような被爆地・長崎で救援活動にあたりました。大村市議は被爆2世です。愛知県原水爆被災者の会(愛友会)の役員で、核廃絶の運動に力をそそいできました。

70 サンタ姿で


 大村市議にとっては、今年2017年は特別の年になりました。被爆から72年目の7月に国連で核兵器禁止条約が採択されたからです。同12月には、今年のノーベル平和賞の授賞式がノルウェーのオスロ市で行われました。

 国際NGOのICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)にメダルと証書が贈られ、広島で被爆したカナダ在住のサーロー節子さん(85)が、「核兵器と人類は共存できない」と核廃絶の演説をしました。

 サーロー節子さんは、「世界のすべての国の大統領や首相たちに懇願します。核兵器禁止条約に参加し、核による絶滅の脅威を永遠に除去してください」と世界に向けて呼びかけました。

 唯一の戦争被爆国の日本。その日本の安倍首相は、核兵器禁止条約の議論にも加わらず、条約の批准も拒否しています。日米安保条約にもとづいてアメリカの「核の傘」のなかにいるからです。

 核戦争が起きたら人類と地球は滅ぶ時です。「核抑止論」なんて成り立たないものです。ヒバクシャ国際署名と9条改憲に反対する署名こそ、核兵器禁止条約への批准に通じる道です。大村議員らは力を込めて訴えました。

 「子どもたちへの最大のプレゼントは、核兵器のない平和な地球です」
戦争と平和 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2017/12/26 18:35

◎女性の力 豊洲市場移転中止を

 まず、この写真を見て下さい。女性ばかりです。中央は小池百合子都知事。その周りは、日本共産党都議団です。「豊洲市場への移転中止を」をはじめ、都議団が小池知事に18年度東京都予算編成に対する要望書(約2460項目)を提出(12月21日)している写真です。

 日本共産党都議団(18人)のうち、女性議員は13人で比率は72%にもなります。圧倒的に女性です。日本共産党の全国の地方議員(県区市町村)は、2764人いますが、そのうちの993人(36%)が女性です(17年12月現在)。政党では1位です。

 世界では、国会議員に占める女性の比率は23・3%です(2016年)。日本は9・3%で、193カ国中163位です。東京都議会で占める日本共産党の女性の比率の高さは群を抜いています。

60 都議会 要望


 日本共産党都議団は、この日の小池知事への要望のなかで、築地市場の豊洲新市場への移転問題については、豊洲の土壌も地下水も環境基準以下にする約束が守れず、食の安心・安全が保証できないことから、移転は中止し、築地市場の現在地での再整備を求めました。

 小池知事は知事選で、「移転についてはいったん立ち止まって考える」と公約し、都議選前には「築地は守る、豊洲を活かす」とのべていましたが、築地市場を18年10月6日で閉鎖し、同年11日から豊洲市場に移転させることを決めてしました。

 何のことはない、石原、猪瀬、舛添の3代の都知事のすすめてきた豊洲市場への移転を追認したにすぎませんでした。都政を変えるふりをしてきたにすぎません。

 10月の衆院選でも、国政を変えるふりして民進党をだきこみ、分裂させました。「市民と野党の共闘」を破壊しようとし、安倍政権の延命に手を貸しました。

 ♪どんぐりころころ ドンブリコ
お池にはまって さあ大変

 「市民と野党の共闘」は、お池=小池にはまらず、力強く継続しています。日本共産党都議団も、小池知事に「豊洲への移転は中止し、築地市場の現在地での再整備を求めて」都議会で奮闘しています。
その他 | コメント(9) | トラックバック(0) | 2017/12/25 10:49

◎法人税 何と安倍減税で12%程度に

 安倍政権が閣議決定(12月22日)した総額97兆円余の2018年度政府予算案と「税制改正」大綱。トヨタなど平均年収850万円を超える社員は増税になりますが、トヨタなど大企業の法人税は、大幅な減税になります。

 トヨタの社員が増税になることは、このブログ「トヨタで生きる」(12月16日アップ)で明らかにしました。増税は、年収900万円で年1・5万円、950万円で3万円、1000万円で4・5万円になるといいます。
http://toyotaroudousya.blog135.fc2.com/blog-entry-2736.html

 一方、トヨタなど大企業は、いたれり、尽くせりの法人税の大減税です。法人税は、何と12%程度になるといいます。「しんぶん赤旗」(12月23日付)は、次のように指摘します。

……
 18年度予算案と「税制改正」大綱は「生産性革命」を看板にしています。その実態は大企業への優遇策です。

 予算案では人工知能(AI)技術とロボットを融合させた次世代技術の研究開発や、トラックの自動走行システムの実証実験などが盛り込まれました。

 公共事業では生産性革命として、物流ネットワークを強化するといいます。その中身は「迅速かつ円滑な物流の実現のため、三大都市圏環状道路や空港・港湾などへのアクセス道路の整備を推進する」というもの。「低金利」を活用して、高速道路への財政投融資も行うことも盛り込みました。結局、看板を変えて不要不急の大型プロジェクトを推進するのです。

大企業は大幅減税 2017122303_01_1d[1]
(しんぶん「赤旗」、12月23日付から)

 「税制改正」では生産性革命の目玉として「賃上げ減税」が盛り込まれました。これは一定の賃上げや投資を行った企業に対し、法人税額の20%まで税額控除ができるという制度です。

 賃上げした企業がさらに、IoT(モノのインターネット)など情報連携利活用設備などに投資した場合にも投資額に応じて、法人税額の20%まで税額控除ができます。

 賃上げ減税の恩恵を受けられるのは法人税を納めている企業だけです。加えてIoT投資ができるのは大企業に限られます。経営の苦しい中小企業が工夫して賃上げをしても1円も減税されません。

 大企業優遇税制の代表格である研究開発減税は法人税額の40%まで控除が可能です。大企業が研究開発減税と賃上げ減税を最大限活用すれば、法人税は8割引きとなり、地方税と合わせても企業の税負担は12%程度まで下がります。

 生産性革命は税制の面からも予算の面からも大企業優遇の新しい看板にすぎません。
……

 ブログ「トヨタで生きる」では、これまでも安倍政権のトヨタへの減税措置について明らかにしてきました。トヨタ1社だけで5500億円の減税(16年5月30日アップ)措置があるのです。

(1) この間の税率引き下げの効果=2200億円
(2) 研究開発減税などの租税特別措置=1200億円
(3) 受取配当益金不算入の効果=2100億円
 くわしくは、次のアドレスを見てください。
http://toyotaroudousya.blog135.fc2.com/blog-entry-2159.html

toyota 本社地区
(トヨタ本社地区。正面のビルが本社)

 今回のさらなる安倍法人税減税で、実効税率は12%程度になるというのです。米議会は12月20日、トランプ大統領の法人税の大減税を受け入れ、連邦法人税率を18年から35%から21%に大幅に引き下げる法案を可決しました。そのトランプ大統領も真っ青になるほどの日本の大企業減税です。

決算・経営計画 | コメント(7) | トラックバック(0) | 2017/12/24 10:32

◎安倍政権 過去最大の軍事費5・2兆円

 安倍政権は12月22日、総額97兆円余の2018年度政府予算案を閣議決定しました。その特徴は、軍事費を過去最大の5兆1911億円へ増やす一方で、概算要求時に6300億円と見込まれた社会保障費の自然増を1300億円圧縮したように国民の切実な社会保障費を削っていることです。

 軍事費は、第2次安倍政権発足(2012年12月)以来、6年連続の増額で、4年連続で過去最高を更新しています。憲法違反の集団的自衛権の行使を認めた安保法制(戦争法)の強行(15年)や憲法9条の改悪をねらうなかで、軍事費の伸びは突出しています。

60 日経 防衛予算 過去最大
(日経新聞、12月23日付から)

 それは、北朝鮮による弾道ミサイル発射を口実にしているのが特徴です。具体的には――。

・墜落事故が連続した垂直離着陸機オスプレイ(4機393億円)
・F35Aステルス戦闘機(6機785億円)
・無人偵察機グローバルホーク(147億円)
・イージス艦に搭載する能力向上型の迎撃ミサイル「SM3ブロックIIA」の取得に440億円
・陸上配備型迎撃ミサイルシステム(イージス・アショア)配備に向けた調査費などに7億3000万円
・敵基地攻撃能力につながる長距離巡航ミサイルの取得経費で22億円

 さらに、FMS(有償軍事援助)による米国からの兵器調達は、17年度より500億円増えて4102億円にものぼります。

 上記の兵器見ると、グロテスクな無人偵察機グローバルホークをはじめ、とても日本を守るためとは思われないような兵器ばかりです。戦争法で、米軍の戦争に地球の裏側にまで自衛隊を送り込むことが可能になったからです。

グローバルホーク
(無人偵察機グローバルホーク)

 さらに9条の改悪――9条に自衛隊の存在を書き込むことで、2項の「戦力の不保持」「交戦権の否認」を無力化し、戦争法にもとづいて日本を戦争ができる国にしようとしているのです。

 安倍政権のすすめる軍拡は、戦前の侵略戦争の反省から生れた憲法9条を投げ捨てることと直結しています。こんな政権を退陣に追い込むために、「市民と野党の共闘」を強めましょう。
戦争と平和 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2017/12/23 15:40

◎「夢千代日記」と吉永小百合の原爆詩朗読

 名作「夢千代日記」や「花へんろ」などを執筆した脚本家で作家の早坂暁さんが亡くなりました(12月16日)。88歳でした。「夢千代日記」は、1981年にNHKが吉永小百合さんを主人公に描いたドラマです。

 冒頭は、故・武満徹さんが作曲した陰々滅滅な音楽で始まります。兵庫県北部を走る山陰線の余部鉄橋。それを列車の中から眺めるのがひなびた温泉で芸者として生きる夢千代です。

 体内被曝をし、時々、踊りながらめまいで倒れます。ドラマでは、原爆への激しい言葉は何も出てきません。しかし、やさしく、気高く生きる夢千代の体を放射線が侵し続けていく姿からは、静かな怒りがわいてきます。

 同じ芸者仲間を、樹木希林さんや秋吉久美子さんが演じるなど、脇を豪華メンバーで固めていました。

nhk 夢千代日記
(NHKの「夢千代日記」から。左端が吉永小百合さん)

 早坂さんがこのドラマを描くきっかけになったのは、海軍兵学校生徒として終戦を迎え、広島経由で故郷の愛媛県へ帰る車中から見た光景でした。廃墟となった広島の夜は、何千もの青い火が燃えていたといいます。雨で死体から流れたリンが燃えていたのです。

 「夢千代日記」は、NHKで3部までつくられた後、映画化にもなりました。吉永小百合さんの代表作になった「キューポラのある街」の監督、浦山桐郎さんがメガホンを取りました。

 「夢千代日記」では、夢千代が心を寄せる男性役として、当代1の俳優が選ばれましたが、印象に残ったのが故・松田優作さんです。記憶を失った元ボクサー役で、陰のある演技を見事に表現していました。

 吉永小百合さんは、「夢千代日記」を演じ、原爆詩に出会う中で朗読を始め、30年にもなります。彼女のライフワークになりました。ヒロシマ、ナガサキから東日本大震災での原発被害への詩へと広がりました。

 なかでも、被爆直後の広島の地下室で、若い女性が産気づき、その赤ん坊を取り上げた産婆さんが亡くなっていくという「生ましめんかな」(栗原貞子・詩)。その吉永さんの朗読は、圧倒的な迫力をもって迫ります。

 早坂さんが亡くなった今年2017年は、国連で核兵器禁止条約が採択された年に重なりました。条約の批准が各国で始まろうとしています。しかし、唯一の戦争被爆国の日本の安倍政権は、条約づくりにも参加せず、批准もしない姿勢です。

 「夢千代日記」に込めた思いが果たせず、早坂さんはさぞかし無念でしょう。早坂さんのもう1つの代表作「花へんろ」は、日本共産党の機関紙「しんぶん赤旗」日曜版に掲載されました。

 日本共産党は、核兵器禁止条約を批准する政府づくりを呼びかけています。早坂さんの訃報に接し、早坂さんの思いに応えるためにも、必ず批准する政府をつくりたいと思いました。
戦争と平和 | コメント(1) | トラックバック(0) | 2017/12/22 11:13
 | HOME | Next »